お男子ヤン！！

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綾瀬ミホに近づく為に、私は白百合学園へ、この街に来ることを決めた。

ほんとに今までの経験でお嬢様なんてこりごりだと。散々だと学んでいる。

周りは高飛車で見栄っ張りだらけ。
何でもかんでもお金で解決。

そんなの、バカらしい。

もっとこう・・・漢の拳とか解決したらいいのに！たまにはさ！！

・・・まあそんなお嬢様世界中どこ探してもいるﾊｽﾞないんだけどね。



「・・・またいつもの妄想ですか？」



クスクス、笑う蓮見にようやく私はトリップからただいまを告げる。



「危ない危ない・・・学校では気を抜かないようにしなきゃ・・・」


「そうですね、なんたってお嬢様は"竜宮"の一人娘です。」


「・・・片割れには負けるけどね。」



確かに竜宮グループは日本でトップクラスの家柄。
恐らく５本指には入る。

けどね、上には上がいて。

あの子が、そうなんだ。


そんな事を考えてるうちに、車は目的地に着き、ゆっくりとブレーキをかけて止まった。



「大丈夫。お嬢様は俺の中じゃ誰にも負けてねえ。」

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