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ズルいかもしれないけれど


もし、クロ先輩を好きになる前だったら、その時赤葦くんを好きという感情がなくても付き合っていたかもしれない



『ごめんなさい……』



前に先輩に告白された時とは違う。断るのがこんなに辛いなんて



「……知ってたよ。知ってて告白した」
『え、』
「ズルいでしょ、俺って。Aさんが黒尾さんのこと好きだって知ってて混乱させようとした』
『赤葦くん……』
「だってさ、中学の時からずっと好きだったんだよ。そんな俺より黒尾さんを取るなんて……ムカつくじゃん」



そう言って私に近づいてきた赤葦くんは私の頬に優しく触れる


そんな悲しい顔しないで。どうすればいいかわからないよ



「Aさんが黒尾さんを好きになる前だったら、ちょっとは何か違ったかな……」
『っ……』
「いつもそうなんだ。中学の時も本当は最初の試合に呼んでおけばよかったって思った。気付いた時には遅いんだよね」
『赤葦くん……』
「ごめんね、たくさん困らせて」



ぎゅっと抱きしめられた体



「Aさんが好き。すげー好き。好き」
『ん、うん』
「そんな簡単に諦められないから、これからも多分たくさん困らせる」
『うん』



私が悲しいわけじゃないのに、そんな赤葦くんに自然とこぼれ落ちた涙


そっと赤葦くんが私を離して、その涙に驚いたのか困った顔で笑った赤葦くんがそれを拭ってくれた



「ごめんね、泣かせちゃって」
『赤葦くんのせいじゃないよ。私が勝手に泣いただけだから』



そう言って笑えば、そっと目元に触れた唇



『え、あ……』



いきなりそんなことをされたもんだから当然のように顔が熱くなるのを感じて



「安心して、口にはしないから」



そう言って優しく微笑んだ赤葦くんに俯いた

▽→←▽



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成田(プロフ) - かおりさん» こんばんは!コメントありがとうございます!嬉しいです✨結構長かったと思うのですが一気に読んでくださったんですね!ありがとうございます!更新頑張りますので、また読んでくださると嬉しいです✨応援ありがとうございます!! (6月26日 23時) (レス) id: 44d50683fe (このIDを非表示/違反報告)
かおり - 最高すぎて三連休を使って一気読みしてしまいました🥹❤️続きが楽しみすぎて楽しみすぎて🥺更新大変かと思いますが応援してます☺️🫶 (6月26日 10時) (レス) @page42 id: c82b12eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるの嬉しいです✨更新できるだけ頑張ります✨ (2023年2月8日 15時) (レス) @page2 id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 好きすぎて更新が待ち遠しいです😍😍どのキャラもかわいい🎀 (2023年2月8日 0時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月7日 23時

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