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黒尾side
しばらく歩いていると突然立ち止まったAに、見れば女の子が好きそうな雑貨屋があって
『クロ先輩、ちょっと見てもいいですか?』
「あぁ」
そう言うと中に入って行ったAの後を追った
店内はやっぱり女の子が好きそうなものばかりで、髪飾りが置いてあるコーナーで止まったA
『ヘアゴム買いたいなぁと思いまして』
「部活中結んでるもんね」
『はい』
ゴムに小さな飾りが付いたものがたくさん並んでいるそれを彼女はじーっと見ては手に取ったり、比べたりしていた
『あ、これ可愛い!』
そう言って手に取ったのはゴムにキラキラとした宝石のようなものが一つ付いたシンプルなヘアゴム
『クロ先輩!これ潔子さんとお揃いとかどう思いますかね!?』
明らかに興奮している彼女が可愛くて
「いいと思うよ」
そう言えば、購入することにしたのか、色を選び出した
『うーん、潔子さんはやっぱり白かなぁ。清楚な感じで。あ、でも黒もいいな』
「いいんじゃない?部活の時にするなら烏野だし黒も」
『あ、じゃあ私は赤ですね!音駒なんで!』
そう笑って言ったAに、きゅーっと心臓が締め付けられた
もうこの子はちゃんと音駒のマネなんだ。烏野じゃなくて、音駒の
別に俺のものになったわけじゃないけれど、そう言ってくれたAになんだか凄い嬉しくなった
「あ、」
『何かいいのありました?』
「俺買ってもいい?」
『え、クロ先輩髪の毛結ぶんですか?』
「んなわけないでしょ」
『じゃあ――』
「これ、俺が買ったらAしてくれる?」
黒いヘアゴムにシルバーの猫のシルエットが付いたものを手に取って
俺達は猫だから、と単純にただそれだけで
『あ、可愛い。でも買ってもらうのは悪いので自分で買います』
「いいの、俺に買わせて」
Aの返事なんて聞かずにそれをレジに持って行った
これ、Aが部活中とかにしてたら多分嬉しいんだろうな、俺
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成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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