▽ ページ27
黒尾side
『失礼します。クロ先輩、ちょっといいですか？』
そう言って布団の敷かれた俺らの部屋、もとい教室に入ってきたA
夕飯からの恰好は相変わらずで長い足が目の前に広がった
「Aさん！！」
『うわっ』
何を思ったのか突然Aに飛びつこうとしたリエーフをさっと避けると俺の前に腰を下ろした彼女
リエーフの奴何考えてんだよ、ったく
「どうした？」
『明日のことで、監督から伝言です。明日の朝は変わらずいつも通りの時間で各校主将を中心に始めちゃって大丈夫だそうです』
「了解」
『それで、各自練習前には荷物をまとめておいてくださいとのことです。これ時間とかの詳細です』
「ん、ありがとな」
『私も最後各教室忘れ物ないか確認しますけど、出るとき主将が必ず確認してくださいって言ってました。よろしくお願いします』
すると話が終わったのか立ち上がろうとするAがビクリと体を揺らす
さっきから何してんだと思ったが、Aの斜め後ろで正座をしていたリエーフは話が終わるのを待っていたに違いない
『どうしたのリエーフ』
「話終わりました！？遊びましょう！Aさん！」
『別にいいけどちょっとだけだよ？この後西谷達と枕投げする予定があるから』
「枕投げ！？面白そうっスね！俺もやりたい！」
『来る？別にいいよ。あ、日向くんも来る？』
そう言うと研磨に会いに来ていたチビちゃんに振り返ったA
「あ、行きます！」
『よかった。日向くんすばしっこそうだから西谷といい勝負になりそう』
「合宿スゲー楽しんでんね」
『はい！楽しいです！潔子さんがいるだけで世界はこんなにも明るくなるんですよ』
「みたいだね。それでA」
『はい』
「俺のジャージ貸すから履いて？」
『またそのくだりですか！？』
驚くAに鞄にしまってあったジャージを取り出して渡す
だって当たり前でしょ？これから他の野郎共の部屋行くんでしょ？
「一回も履いてないから安心して」
『えー、暑いんですけど』
「枕投げするんでしょ？足に直接当たったら痛いよ？痣になるよ？」
『…、確かに』
「はい、それじゃあ履いてくださーい」
するとしぶしぶといった様子で俺のジャージを受け取ったAがそれに足を通す
これでとりあえず一安心だと思った、が
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 289人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成田(プロフ) - ゆんさん» わー！嬉しいコメントありがとうございます！！この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (
レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇｀)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
