ep1 Team京極兄弟-京極尊人 ページ5
今まで囲んできた食卓はいつも母と二人きりで。別にそれが暖かくなかったわけじゃないけれど、大勢でとる食事がこんなにも温かいものだと初めて知った
いや、というか
「それいちごの！！」
「コラ、仁！いちごの取らない！」
「もう食っちゃったし」
「お母さーん！！」
「あぁもう」
「じゃあいちごには俺のやるよ」
「わーい！尊兄ありがとう！」
食卓がこんなにも騒がしいのは初めてだ
「ん？Aも食いてぇのか？」
ジッと見過ぎたのかバッチリと合ってしまった目に首を横に振って
「そっか。遠慮すんなよ」
「そうそう遠慮なんてしてたらウチじゃあみんな食べられちゃうからね」
『あ、はい。大丈夫です』
お皿に乗ったカレーを一口口に頬張った
それから夕食が終わると片づけを手伝うと言った私に遊んでていいからと言ったあかりさん
逆に困るんだけどなと思えば、可愛らしい声が私を誘った
「ねぇ、A姉ちゃん。お絵描きしよう？」
『いいけど』
いちごちゃんに連れられるままテーブルの前に座って、動物を描いてと言った彼女に鉛筆を借りた
元々絵は描く方じゃないけれど、動物くらいならと描けば
「A、お前絵へったクソだな」
『な、』
顔を上げれば尊人さんが覗き込んできた
「これ豚だろ？」
「違うよタヌキだよ！」
『ごめん、猫なんだ』
いちごちゃんにも間違われるなんて相当酷いのか。いや、自分で見ても酷いのはわかるけれど
「いや猫じゃねぇだろ」
『猫です。じゃあ尊人さん書いてみてくださいよ』
「いいぜ、猫っつーのはな」
そう言って紙に鉛筆を走らせた尊人さんの絵を覗き見て
「ほらどうだ」
『いや、結構酷いですね』
「尊兄絵ヘタクソ―」
「なっ、ほらよく見ろ。これが縞模様で尻尾があって」
『ひげがないですよ』
「今から書こうと思ってたんだよ」
猫とは言い難い謎の動物にひげを書き足す尊人さんに、ふとこんなにも馴染んでいる自分に驚いた
きっとそれはここの家族の人達のおかげなんだろう
玄武高専の二人だって思っていたより悪い人達じゃなさそうだし。特に尊人さんは気を遣ってくれているのかとても気にかけてくれているような気がした
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成田(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張りますので、また読みに来てくださると嬉しいです☆ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 毎回とても楽しみです。頑張ってください (2020年1月3日 19時) (レス) id: 006049a680 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。ご指摘ありがとうございます！「ら」が抜けていましたね！直しました！ (2019年10月19日 22時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - こんにちは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ep.4 Team奏▽ページ20のここの部分 何これ、私もはけた方がいいのだろうかと頭の隅でそんなことを考えなが応えれば これ正しくは考えながらではないんでしょうか？ (2019年10月17日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。コメントありがとうございます、読んでいただきありがとうございます！本日更新致しましたので、また読んでくださると嬉しいです★ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
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