My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ3)

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side M

MRIの予約をとって、少しの時間が経つとワゴンに乗った朝食が運ばれてきた。
今は翔さんが見てくれてるけどそろそろ医局とかで作業あるよな…

Aは恐らく全介助じゃないと食べるのも難しいと思うから。

A以外の担当の子の食事を運び終えてからAの病室に行った。

「Aー、朝ご飯きたよ。…翔さん、食事だしあと俺やるよ。医局とかでの作業もあるでしょ？」

食事をサイドテーブルに置いて、A代わるよと声をかけた。

「そうだな。ごめんあと任せるわ。MRIの前に顔は出すから。A、潤の抱っこになるよ？」

俺にAを預けると少し早足で病室を出ていった翔さん。
やっぱり忙しかったんだろうな…

「A、ご飯来たから食べようか。ね？俺の足の上座るよ。」

ベッドに座って、Aを太股の上に座らせた。
相当不安らしく、白衣をぎゅっと強く握っている。

「今日は＿」

色とりどりに盛り付けられているメニューを簡単に教えた。できるだけいつも通り、明るくね。
教えながらも何のメニューに反応しているかも忘れずに見る。

見た感じ反応したのは、あっさりめのサラダ。

サラダ食べる？と聞くと涙ながらも頷いてくれた。

「はい、口開けて？」

恐る恐る開けられた口にそっとサラダを入れた。
口の動かし方から食欲はあるようで少し安心。

こんな調子で何とか食べさせていると、急にめそめそと泣き始めたA。

「どーしたA、どっか痛い？」

食器を置いて背中をとんとん。

どこか痛いのかと聞いても違うと首を振るし、お腹いっぱいなのかと聞いても違うらしい。

急に目が見えなくなったことで不安も大きいのかと思ってたけど………

「Aは何も悪くないから。謝らなくていいよ？」

泣きながらだしそのせいで口の開き方も覚束無いけど、Aは必死に謝っている気がした。
普段は愚図っててもここまで手がかかることもないってA本人もわかってるんだろう。

いつもより自分がよくしてもらっていると思ったらすぐに謝っちゃう子だからなー、Aは。
俺らとしてはそれが嬉しいことでもあるんだけど、Aにとっては調子に乗ってるとかいつもより迷惑かけちゃってるとかそんな感覚なんだろう。

「いつも皆言ってるでしょ？Aがたくさん甘えてくれると皆嬉しいって。迷惑なんかじゃないって、どんなAも大好きだよって。だから大丈夫…。」

どんなAでも俺らは嫌ったりも離れたりしないから、絶対に。