My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ4)

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side O

〈出勤して時間あったらAの病室行ってくれる？今日外来？〉

出勤途中にしょーくんから来たLINE。

どうしたんだろ？
とりあえず〈りょーかい。今日は外来じゃないよ〉とだけ簡潔に送って電車に揺られるまま最寄り駅に着くまで少しの間睡眠……笑

職場に着いてロッカーで白衣着てPHSぶらさげて、これで俺の準備は終了。
医局に顔を出すとパソコンとにらめっこしてるしょーくんの姿が目に入った。

「しょーくん！」

「うぉっ…びっくりしたー…おはよ智くん。あ、Aのとこ行ってくれた？」

ちょっと驚かせようと思っただけなのにこのビビりよう笑

「おはよ。んーん、まだ着替え終わったばっか。これから行こうと思ってたけど、Aどしたの？パニック？」

でもパニックとかならLINEとかじゃなくて携帯に直接電話が来てもおかしくない。

「いや、そうじゃなくてさ…」

「ん？」

＿＿急に目が見えなくなっちゃったらしいんだよね。

最初はこの言葉に驚きを隠せなくて思わず聞き返した。
だって急に目が見えなくなったっていわれても…ねぇ？

「原因はわかってんの？」

「いや、だから11時からMRI行くんだよね。でも脳に疾患があるとは思えないし、何かの疾患に伴う視力の低下ではない気がするんだけど…」

何らかの疾患に伴う視力低下じゃないなら…

「じゃあ心因性？」

「その可能性も高そうだなーって。最近新人さんとかでいろいろ大変だったからさ。…で、今潤がみてくれてると思うんだけど少し様子見てきてくれない？(苦笑)」

「ストレスが原因かなぁ…とりま顔出してくんね～。」

「お願いします。MRIの前に何もなかったら顔出すわ。あれだったら代わりにニノ行ってもらうから。」

「はぁ～い」

んー、心因性による視力障害ならすごくよく効く薬があるわけでもないし、点眼薬が効く例もないわけじゃないけど、ひとまずその原因となってるストレスを取り除いてあげることが大事だよなぁ。

これからどうしようかと考えてたらあっという間に着いた。

コンコンと扉をノックしてゆっくり開けてみると、コアラみたいにぴったりと松潤にくっついて不安そうな顔をしてるAの姿。

「まつゆ…まつじゅん！そろそろ申し送りじゃない？代わろっか？」

「あ、ほんとだ笑じゃ、お願いします。A、今度大野さんに代わるからね。」

松潤からAを預かった。

「おはよぉ、A～。今日はよく寝れた？」

俺の服を握る力がいつもより強い。