My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ20)

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side S

「あれ、A泣いてんの？」

本当に小さくだけど肩が上下しているのが見えて声をかけてみた。
魘されてたみたい、って。

可哀想に

「A？ただいま～わかる？…はいはい、抱っこね。ちょっと待ってよー。」

驚かせない程度に肩を軽くたたくと声に反応したみたいで、ニノが抱っこしているにもかかわらず俺に向かって手を伸ばしてくるA。

慌てて鞄を床に置いてニノからAを抱き上げた。

とられたーって嘆いてるけど結構な時間抱いてたなら少しは負担になってんじゃないの？なんて肩を鳴らしているニノを見た。

「何かついてる？」

「いや、別に？ありがとな、Aのこと。少しか疲れたろ。」

「それほどでもないよ。愚図る前まではほとんど一緒に寝てたしねー。」

「そうなんだ。じゃあニノも休めたんだな。」

「まあね。一緒にいた中では特に状態も変わったわけじゃないから。あ、でも昼にパン数口か食べたかな。ていっても結構時間たつから少しはお腹すいてるんじゃない？J、今日のご飯何？」

ニノの声に冷蔵庫で買った具材を整理していたであろう潤が顔を上げて「冷やし中華」と返しながらリビングに来た。

「冷やし中華だって。A食べれる？」

聞いてみると小さく頷いたA。

「じゃあすぐに美味しいの作ってあげるから待ってろよーA。」

そう言ってAの頭を軽く撫でてから台所へと戻っていった潤。
さーて、潤も料理始めたし俺もラフな格好に着替えたいんだけど…

ちらりと周りを見てみると、既に着替えた智くんと目があった。

「あ、はいはい。A～、しょーくんお着替えしたいらしいから俺んとこいようね～。」

察してくれて代わってくれた。

すぐ着替えてくるからとAに伝えて足早に自室に行って着替える。
自室から出ると同時に雅紀も別の部屋から出てきた。

「何してんの？」

「一応Aのための部屋造り。一室確か客間だったよなーって思って。布団と机とかあと荷物も全部置いてきたー。まぁ、俺らの誰かと一緒に寝るって言うとは思うんだけど1人の空間もあった方がいいかなーって。」

なんて話をしながらリビングに戻る。

「あ、しょーくんとあーばちゃん戻ってきたよーA。」

「俺もA抱っこしたーい！Aまーくんとこおいでー！」

智くんの腕の中から、大きく両手を広げた雅紀に抱かれ、腕の中におさまるA。
ただいまーって頬ずりしてる姿がとても微笑ましい…笑