My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ19)

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side N

Aを家に連れてきたのはいいけど、何したらいいかわからなくて、でもとりあえず俺は当直明けだから寝たいわけで...(苦笑)

でも、一緒に寝る？って聞いたとこでYESと答えるはずがない。
鎮静の効果でたっぷり寝たって言うのもあるだろうし、大野さんに寝ることを拒否してる可能性もあるって言われたから…

ひとまずソファに体を預けた。

あー、体預けるだけでこんなに楽になるのね笑

「A、昼は病院で食べたの？…食べてないのね。お腹すいてない？何か食べる？」

ひっつき虫みたいにびったりくっ付いているAの後頭部を優しく撫でて聞いてみても答えはNO。

「いらないの？でもさー、俺昼まだだから食べてもいい？(苦笑)」

珍しく小食の俺が腹すかせてるってことはそれくらい食ってないってこと。
このままだったらJに怒られるのは目に見えてるし…

問いかけに小さく頷いたAを、じゃあソファに座るよ？って座らせようとしたらしたらで、えっ？て顔して俺に腕を伸ばして抱っこしてのアピール。

いやいや、俺に片手で昼飯を作れと？笑
赤ん坊のミルク作るわけじゃないんだから片手で調理はさすがにレベル高いってお嬢さん…

なんて不安定なAに言えるはずもなく、再度Aを抱っこしてキッチンへと足を運んだ。
がっつり食べたいわけでもないし抱いてるから本格的に調理はできないしー…パンでいっか。

目に付いた食パンを2枚焼いて、なんとかしてバターを塗って食べる。

食べてると、バターの香りを感じ取ったようでふんふんと何かを嗅いでいるような仕草。

「少し食べる？」

聞くとわずかに口が開いた。
食べてる方とは反対側の方をちぎって食べさせる。

食欲はあるようで、まぁ安心。

その後はずっとソファに座ってテレビ見てぼーっとしたり。
ずっとAの頭を撫でてると、いつの間にか寝息が聞こえてきた。

その寝息につられて意識が段々と、遠のいていった。

Aがもぞもぞと動く行動で目が覚めた。

顔を覗き込むと、何かに魘されているようで苦しげな顔をしてる。

「A？1回起きよっかー。Aー？」

とんとんと軽く背を叩いてみれば、視力が回復しているかしていないかわからない瞼がうっすらを開いた。

その瞳に段々と涙がたまっていくのはそう時間はかからない

「あー、泣かない泣かない。大丈夫、ね？」

よしよしと背をさすりながら涙を拭ってやる。

扉が開く音がして「ただいまー」といつものメンバーの声がした。