My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ2)

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side S

当直ではなかったが様子が気になる子がいて泊まってた。
途中で発作が起きかけてその処置をしに行ったくらいであとは特に呼び出しもヘルプもなく仮眠室で普通に満足できるくらいと睡眠が取れた。

と思えば潤から大変なことになったからAの病室に来てくれと呼び出し。

大変なこと…喘息の発作？それともパニック？…まさか心臓か！？
頭の中に色々考えを張り巡らせながらも出来るだけ急ぎ足でAの病室に向かった。

病室に着いたら着いたでAの目が見えてないかもしれないとぶっ飛んだ報告が…
目が見えてないってことは視力が下がったってこと。

普段から暗いところで本を読むな、テレビ画面に近づきすぎるな、とかちょくちょく口を挟んでいたし、特にAが目が見えてないような素振りを見せたところも見たことない。

こう考えると突発性のものがふと思い浮かぶけど突発性盲目みたいな言葉、聞いたこともない。

となると真っ先に考えられるのは脳に関する疾患…

「今日ってMRIかCT空いてる時間あったっけ？」

「確認してくる、ちょっとAお願いします。」

潤からAを受け取った。
と同時にぐずぐずになり始めたA。

いつもなら見えているものが今の状態が本当なら見えていないし視覚での情報がほとんど入手出来ていないに等しい。

Aの中では潤の腕の中から急に別の人に預けられたという感覚だろうし泣いてしまうのも頷ける。

「泣かないよーA。大丈夫だから。…今誰に抱っこされてるのかわかる？」

両手で抱いていたが不安なのか彷徨わせるように両手をふらつかせていたので片手での抱っこに切り替えて彷徨っている小さな手を驚かせない様そっと優しく握った。

「…ん、正解、よくできました笑」

口パクでしょぉせんせぇと答えたA。

「昨日はちゃんと目、見えてたか？…涙拭くぞー？(苦笑)」

ただでさえ、突然触れられることに未だに恐怖を覚えることがあるのに見えてない状況で同じことをすると絶対に怖がることは、ほぼほぼ目に見えてるからちゃん断って…

涙を拭ってやりながら同じことを聞くと、昨日は特に何もなかったらしく頷いたA。

「そっか。…ん、怖かったな。」

「お待たせ。11時なら空いてるって。」

「じゃあその時間病棟から1人行くって予約入れといてくれる？」

「了解。」

脳疾患ではないとは思うけど一応のために行っておいた方がいいだろう

ここに来た時以来やってないから大暴れ覚悟だ…(苦笑)