【歌い手】鳥籠の四天王【浦島坂田船】

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私は彼らを睨む。
嫌悪感を全く隠さず、気持ちを丸出しにして。

その様子を見た四天王の一人……茶髪の男は、少し驚いて、その後腹を抱えて笑い出した。

「くっ…くっはは…本当、調教し甲斐のありそうな小鳥ちゃんだなァ…？」

「っは…！？」

一頻り笑い終えると、茶髪の男は私を立たせて、ひざまずいた。

そして私の手を取り、紅い唇で手の甲に触れてから、ニヤリと妖艶に笑って見せた。



「絶対、この鳥籠(クルーズ)から出さない…俺に夢中になるまで、溶かし続けてやるよ」



周りの女が悲鳴に似た歓声を上げる。
茶髪の男は、私に何かを持たせて三人のところへ戻った。







邪々馬に囲まれながら入口を後にする四天王。私は一人ぽつんと、入口付近に立ち尽くしていた。

茶髪の男に持たされた物を見てみると、四天王各々の名刺だった。

『No,1 うらたぬき』
『No,2 志麻』
『No,3 となりの坂田。』
『No,4 センラ』




「うらたぬき…」



意味もなく呟いてから、名刺をぐしゃぐしゃにして捨てた。

あんな奴、忘れてやる。

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