【リボーン】ドSで腹黒な私は武お兄ちゃんの義妹です！ (ページ40)

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お兄ちゃんは師匠より正義感があります！！ページ40

～回想終わり～

「じゃあ師匠、
もう暗いので私、帰りますね」

「ノルマ達成は、また明日……ということで。
今日はゆっくり休んで下さいね……クフフ」

「……(気持ち悪)…

それでは帰ります。ほら、行きますよ！クソムシ！！」

「はーい！」

天井から、得意気に降りてくる少年。
彼の周りには、ややこしい機械がたくさん身に付いていた。

「じゃ、さいなら～！」

ブンブン手を振って、森下はAを追いかける。

「……慣れないものですね………」

苦笑いをする骸。
一人だというのに、まだ体が警戒を解いていない。

＜コンコン！＞

「ﾋﾞｸｯ)……誰ですか？」

「千種です」
「犬れす！！」

ノック音に、肩を揺らしたが、ふたりだとわかり、安心して肩を下ろす。

「どうぞ。入ってください」

「はい」

短く返事をした千種は、落ち着きのない犬を後ろに引き連れ部屋に入った。

「Aの様子は……どうですか？」

「アイツ、下手くそれすか？」

クフフ……その質問に、骸は微笑み、ココアの入ったマグカップに手を伸ばす。

「Aは……思っていたより

上手です」

「「！！！」」

「いるものですね、天才と言うのは。
まだ始めて3日なのに、もう僕のレベルに追い付いている………

まぁ、まだまだですけどね…」

骸は上機嫌で、カップに口をつける。
今日は格別にココアが美味しいようだ。

「Aといると、緊張が緩んでしまうからいけない……

ですが、それも僕の未熟さが出ているのでしょうね。

あと、少し気になったのですが……Aといると、懐かしさを感じる…」

「「……！！！」」

骸の言葉に二人は目を見開いた。

彼が進んで何かを話すこと事態が珍しかったのだが、それが理由ではない。

「Aと……どこかで会ったことがあるような………そんな気がするのですが……

まぁ、気のせいでしょう」

笑って済ませる骸に、すかさず千種が口を開いた。

「……その、Aのことなのですが……」

「？……なんですか？」

「これを……見てください」

千種は、手元にあった資料を骸に渡す。

千種と犬の顔は複雑そうに下を向いた。そして、骸は……

「なっ………！！！？」

その資料に書かれてある、信じられない『事実』に驚き、

手に持っていたマグカップを床に落とした。