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第111話 ページ35

新八君はきっとここに桂さんがいるから教えなかったに違いない。私と桂さんが知り合いだってことがバレちゃうから。


ここに来られたら困る。めっちゃ困る。だから私は屯所に帰ることにした。


桂「黒ずきん殿、またゆっくり話せるといいな」


神楽「また遊びに来いヨ‼」


銀時「黒ずきんちゃんの依頼はたいしたことなかったから初回限定価格って事で今回は無料って事でいいから」


桂さんと万事屋メンバーに見送られて私は屯所へ帰りはじめた。


新八君の


新八「銀さん、本当に依頼料取らなくて良かったんですか?お金全然無いと思うんですけど」


というような言葉が聞こえたがきっとそれは空耳だ。…絶対に。


お金がないなら絶対無料とか言わないはず。…ほぼ100%の確率で。

+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+
屯所に向かっている途中で私は虫取り網を構えた沖田さんに捕獲された。


何で私を探していたかは知らないけど結構疲れているみたいで私を捕獲した時少し息が荒かった。


まぁ私が1番知りたいのは私を探していた理由じゃなくて私を猫にした理由なんだけどね。


そういえばこの薬はいつ効果がなくなるのだろうか。この前の副長は1日だったし私もかな?


もしそうだとしたらもうすぐ人間に戻ることができるはずだ。


たぶん人間になって言葉が喋れることに安心するんじゃないかな。


今日も昨日の夜もずっと五十音図を使って伝えてたし。


それにしても沖田さんはひどい。私は今虫取り網の中に入っていて宙ぶらりん状態なのだ。


沖田さんが一歩歩くたびに網が揺れる。なんだか酔いそうだ。


っていうか網の揺れは絶対にわざとだ。普通に歩いてるだけなら酔うほど揺れないだろう。


沖田さんは何か怒っているのだろうか。とりあえず謝っておこう。あとで。


私は無事酔わずに屯所へ到着した。しかし、沖田さんは網から私を出そうとはしなかった。


そして局長室へ連れて行かれた。…私は今日お休みだったから別になんも悪いことはしてないと思ったんだけど。


局長室に入ると…っていうか連行されると虫取り網の中にいる私をみた近藤さんと副長が驚いた顔をしていた。


だってこれ動物愛護団体の人たちが見たら沖田さんは絶対にぶっ飛ばされるもん。


土方「おい総悟。流石にそれはひどいと思うぞ。離してやれ」


案の定沖田さんは副長に怒られた。怒られて当然だ。私酔いそうだったし。

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さどぱか(プロフ) - ありがとうございます。土曜日の夜にはきっと更新再開すると思うので是非読んでください!更新頑張ります! (2020年4月9日 7時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
☆神楽☆ - すごく面白いです!更新頑張って下さい!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: e9262c735d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/  
作成日時:2020年2月16日 13時

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