真選組の黒ずきん【銀魂】2

第71話 ページ37

〜食事後〜


副長は食事後に副長室に来いって言っていたが、しばらく無理そうだ。


なぜなら、副長の言っていた食事後というのは、食事後の食堂で行われる粛清の話も含まれていたからだ。


今回の粛清で留守組である私は、副長に、


土方「これは10分くらいで終わるはずだから、15分後くらいに副長室に来てくれ。」


と、言った。確かに、今回粛清に参加しない私が話を聞いてもそこまで意味は無いかもしれない。


攘夷志士について知れる良い機会だとは少しだけ思ってるけど。


〜15分後〜


バンバン


私は副長室の障子を叩いた。


A「城ヶ谷Aですけどよろしいですか？」


私は中に副長がいるはずだと思い、中に声を掛ける。


土方「あぁ、入ってくれ。」


副長室に入ると中には書類の山だらけ。


土方「この書類を片付けてほしい。あと、謝罪文のお手本を用意しておいた。だから、これくらいの…」


そう言って副長は紙を100枚ぐらい持ち上げる。


土方「紙一枚につき謝罪文を1つ書いてほしい。」


私は了承するしかないので、


A「分かりました。頑張ります。」


しかし副長は少し苦笑いをしながら、


土方「全て終わらせろって意味じゃない。焦らずに、でも間違えずにやってくれ。」


と、言ってきた。確かにこの量を午前中だけでやれたら、読書感想文とか作文とかも秒で終わる。


A「ありがとうございます、副長。今から始めた方が？」


私は副長にお礼を言い、そう聞いた。


土方「俺たちが屯所から出てからで良い。それまでは自由に過ごしててくれ。

と、言ってもあと30分で屯所から出るんだがな。」


A「はい、分かりました。」


私はそう言って副長室を出た。


あと30分か…。それなら、トレーニングができそう。


確かここには剣道場もあったはずだから、少しだけ寄ってみよう。


自分の刀より、竹刀を振るったほうが体力が持つし。


そんなことを考えながら廊下を歩いていた私に…


A「痛たたた…」


顔面に何かが飛んできた。その驚きで、尻餅も付いてしまい、さらに痛みが増す。


床に落ちたものを拾い上げてみると、それはバトミントンの羽。


この前山崎さんがバトミントンの練習をしていたから、山崎さんかな？


そう思っていると、こちらに山崎さんが走ってきた。


A「これ、山崎さんが打った羽ですか？」


私は少し怒り気味に言った。


山崎「俺じゃないからそんな怖い目で見ないで‼」

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