真選組の黒ずきん【銀魂】

第8話 ページ11

自己紹介(名前だけ)が終わった途端、土方さんという人は、私を睨み、


土方 「お前のボスの居場所を言え。テメェのボスが強かろうと、弱かろうと、ボスが捕まれば、部下たちが助けに来るだろうし、一石二鳥だからな。」


A「私は攘夷志士ではありません。」


土方さんにも沖田さんに言ったように言い返す。


しかし、


土方 「じゃあ刀を持っていた事は、どう説明するのか？


今の時代、幕府の許された人間以外が刀を持つ事は禁止だ。


許可を得ずに持っている人間は主に攘夷志士だからな。」


そう言い返してきた。


私は思い切ってこれまでのことを全て話した。


しかし、2人は私の予想通り全く信じてはくれなかった。


挙げ句の果てには、


沖田 「精神科医に予約してくだせェ、土方さん。」


土方 「そうだな。」


という会話が爆笑している2人の間で行われた。


ところが私が能力についての話をすると、2人は、急に真面目になり、


沖田 「その能力を目の前で見せてくだせェ。そしたら、これまでのことを全て信じてあげまさァ。」


土方 「そうだな。まぁ絶対に無理だろう。そんなことあるわけないはずだしな。

能力を持っているだなんて不思議なことがあれば、その前の話は信じざるを得ないだろう。」


もしかしたら2人に信じてもらえるのかもしれないと思った私は、2人の目の前で能力を使うことにした。


確かめる方法というのは、牢屋の廊下のダッシュだ。


廊下は約50メートルらしく、私の能力が確かなら、2人が感じる時間で１秒にも満たないだろう。


その方法を試すために、刀が2本用意された。


片方は沖田さんの刀でもう１つは山崎さんという人の刀(沖田さんが猛ダッシュで奪ってきたらしい)だそうだ。


私の刀が妖刀だという場合に備えてだそうだ。


妖刀だとありもしないことがよく起こるらしい。


ちなみに土方さんの刀は妖刀だったため、山崎さんの刀を持ってきたそうだ。


私は刀を握り、合図を待つ。しかし、時間の流れが遅いためかなかなか合図が出ない。


そんなことを思った直後、


沖田 「よーいスタート」


沖田さんの声がスローモーションで聞こえた。


私はすぐにスタートした。2人の元に着くと、2人は私を見て、目を見開き、ガクガクしていた。

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