貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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彼に一緒に遊びに行きたいと言ったのは、

彼が度々「デートしたい」と言ってくれるし

私だって、この1年間彼が会いに来てくれるだけで何も返せないのが残念だったからだ。


それに、男性目線で合コンの服選んでもらおうかな？とか

いやそれは酷か？だったらただの食事でも･･･と色々この数日間考えていた。

私はよく、彼との間柄を「知人だ」と言い張るが明らかに知人ではない距離感であることは自覚している。

こんなモブ顔店員の私に会いに来てくれる彼に

何か返せないか、何か出来ないかと考えた時に

彼が望むデートとやらを一緒にと思ったのだが･･･






『そんなにイジけるならいいです、ローレンさんと一緒に遊んで、その･･･もしかしたら合コン断るかもしれないのに』




「え゛？」




『私と一緒に遊ぶの嫌ですか？』




「ウウン！？！？」




『デート？行かないんですか？』









「ｯはーーい！行きます行きますｯ！」






先程の機嫌の悪さはなんとやら。



ウキウキのルンルン気分で後ろに手を組んで

どこ行くの？いつ行くの？とあざとく聞いてくるローレンさんは大分面白い


無言でジーと見つめていると

じんわりと耳が赤くなるところも見ていて面白い。

あまり長く見つめるものでもないので目線を外し、彼と対話する為に止めていた足を進めることにした。





「ね、ねーえAさん？」





『はい、如何されましたか？』





「俺の事好き？」





『友達として好きです』






どうしてそんなこと聞くんですか？

と また足を止めて聞こうか迷ったがそれを聞くのは野暮だ。

彼がどんな意味でどんな理由でこれを聞いてきたか

それが分からないほど鈍感ではない。






友達かい と肩を落とし

わかりやすく落胆している様子の彼は不服そうだ。





「俺の事 好きになってくれる？」




『･･･さあ？』





好きかもしれないし


好きになるかもしれないし


好きにならないかもしれない






『因みに私のどこが好きなんですか？』





「えー、全部 ♡」




『へー』




「そっっっちから聞いたよね？へーマジか」






全部、か


お世辞でも言ってくれるだけで嬉しいもんだな






『照れてるんです、さっさと帰りますよ』




「ンーーー？とーても照れてる顔には見えない」




『デート却下で』




「すんませんした」

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