【ヒプマイ】挙動不審な彼女と12人

20、幸福感に胸を躍らせながら ページ25

皆さんも名前呼びにする事に賛成していらっしゃいました。


名前呼びにする事に少し抵抗はありましたが、一気に距離がぐっと縮まった気がしてなんだか嬉しいです！


一郎「よし！！」


名前で呼んだことに満足したのか、一郎さんは私の頭を撫でながら笑っていました。


お、お兄ちゃんと呼ばせていただきたい……



というか、本当に一郎さんに弟さんたちがいらっしゃるとは…

二郎さんも三郎さんも、一郎さんにそっくりですね！！





その後、暫く歓迎会は続いたが大体の者が寝てしまっていた。




銃兎「そろそろお開きにしましょうか。
寝てしまっている方もいるようですし」


『そ、そうですね！あ、でも寝ている方々は…』


皆さん、床かソファで寝てしまっていますが、さすがに私の力ではベッドまで運べませんし…



二郎「んじゃ、毛布持ってくるわ」


『わ、私もお手伝いします！』


二郎「おう、ありがとな！｣





一通り片付けなどが終わり、気づくと深夜の1時でした。


明日塾のアルバイトがなくて良かったです…



理鶯「む、すまないなA。
貴殿の歓迎会なのだが、片付けを任せてしまった｣


『いえいえ、大丈夫ですよ！』


理鶯「だが…」


『あ…じゃあ楽しませて頂いたお礼ということで…！！』



なかなか引かない理鶯さんを説得させるためにそう言いましたが…。
少し苦しいでしょうか？



理鶯「そうか、ではそういう事にしておこう」



どうやら納得してくれたようです。

この方も微笑んだお顔がとてもお美しい…！

ハーフ、なのでしょうか。

とても綺麗な瞳をしていらっしゃいますね



幻太郎「Aさん、そろそろお休みになられては？夜更かしは美容の大敵ともいいますしね｣



『それでは、お言葉に甘えて…えっと、おやすみなさい！』



おやすみなさい、だなんて家族以外に言ったことが無いので少しばかり照れてしまいますね…



一郎「おう！｣

二郎「おやすみな！」

銃兎「えぇ、おやすみなさい」

理鶯「今日の疲れをゆっくりとるといい｣

幻太郎「寝ている方々は小生たちがどうにかしておきますよ」




ご丁寧にお返事まで返していただきました…！


幸福感に胸を躍らせながら自室へ入り、ベットに潜り込む。



『えへへ…』



まるで自分の誕生日を心待ちにしている幼子の様な笑みを浮かべ、心地よい気分に浸りながら私はを閉じた。

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