追いかけられる、子。【男主】 (ページ11)

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第10話ページ11

登坂サイド

みんなに自慢するなら、俺の住んでる部屋の隣、Aさんなんだ。

「何してるんだろ。」

夜10時になって部屋でぼんやりする。
あー、コンビニ行こう。
お腹すいた。つか冷蔵庫に何もない…。
外に出たら丁度Aさんが歩いてきてた。

「Aさん、」
『あ、登坂さん。』

こんばんわ、と会釈してくる。
俺もつられて会釈。

「今帰りですか？」
『ああ。はい。登坂さんは？』
「お腹すいたんで、ちょっとコンビニ行こうかなって、」
『夜食いいですね。一緒に行ってもいいですか？』

おおおお！？
Aさんからのお誘い来たよ！！？

「あ！全然！大丈夫です！！」
『荷物置いて来ます。』

数分待ってるとAさんが、いつもの真面目そうな服装じゃなくて、パーカーにジーパン。
…かっこいい…////

『よし行きますよ登坂さん！』

なんかテンション高いAさんに腕を組まれて一気に距離が縮む。

「な、なんかAさん、テンション高いですね、」

どきどきし過ぎて声が震えてないか心配だ。
本当に、近い。

『俺夜食大好きなんですよ。』

あんまり見ないAさんの笑顔にもうキュンキュンしっぱなしです…////

「あ、でも俺、バレるかも…、」
『大丈夫ですよ。俺は。』

俺の方を見て笑って言った。
なんでそんな、あー、かっこいい。