追いかけられる、子。【男主】 (ページ10)

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第9話ページ10

ケンチサイド

収録が終わって一番乗りで楽屋に戻ったらいた。

「…ん！？」

Aくんが、安眠中です！！ソファに横になって！！
まあ、今日寒かったしな。
この部屋暖房効いててあったかいし。
そりゃ寝るわ。

「かわいー、」

安心しきった寝顔を見てるとこっちまで和む。
みーんな普通じゃない目でA君見てるのにね。
かわいいなあ。

無防備。
頭を撫でるとさらさらしてて、触り心地がいい。

「あんまり無防備だと、食べられちゃうよ。」

眼鏡をかけていない瞼にキスした。

「…」

自分でやっておいて恥ずかしくなった。本当に。
馬鹿みたい。
なにやったってAくんが好きな自分しかいないなんて。

『…』

ふ、とAくんの目が開いた。

「…ぁ」

声にならない声が出た。

『ケンチさん』
「…え」

ぼそっと言ってからまた目を閉じた。
え、え！？
なんだったの！！？

哲「腹減ったー、…おいケンチ、」
「なんもしてません！！！」
啓「あ”？」
「なんにもしてないってば！！」
将「…本当？」
「本当！！」
AK「怪しいなー。」
「酷い！！」
ネス「てか離れてください。」
「ええええええ！？」

みんな酷い…。

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我が家のケンチさんはギャグキャラ。基本。