追いかけられる、子。【男主】 (ページ12)

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第11話ページ12

登坂サイド

コンビニに入って、もうなんか、変装なんてしてないから視線が痛い。

『あ、登坂さん出てる。』
「この間撮ったやつですね。」

俺が表紙の雑誌を手にとって読む。
まあ敬浩さんとのツーショットだけど…。

『登坂さんかっこいいですね。』
「いやそんな事ないですよ、」

あー！顔熱い！！
Aさんから逃げるようにお菓子の方へ行く。
あー、あれはダメだよ。ダメだよ。ほんとに。

『登坂さん何食べるんですか？』
「時間帯的にあんまり食べても太るしなあ…」
『そうですね、』

Aさんがしゃがんで下の方のお菓子を見る。
やっぱ横顔綺麗だ。

『んー、王道のポテチも悪くない』

手にとって考えるように唸る。

『肉まんもいいんですけどねえ、』
「Aさん食べますね。」
『まあ、好きですから。』

好きですからっていうと同時にこっちを笑顔で見ないでください！！←
照れます！！←

「Aさん、明日明後日って休みなんですよね俺達。」
『はい。』
「Aさんは何かあるんですか？」
『俺も特にないですよ。』

特にないのかぁ、
敬浩さんに貸してもらったけどまだ見てないホラー映画あったな。

「明日か明後日、俺の部屋で映画見ません？」
『いいですよ別に。最早お泊まり会でも大丈夫ですよ。』
「え」

お、おおおお泊まり会！！？

『映画見るためだけに隣の部屋行くって、なんかめんどくさいというか、俺泊まるの嫌でした？』
「あ、全然！大丈夫です、！今からでも大丈夫です！」
『じゃあ、お邪魔させていただきます。』

よっしゃぁぁぁあ！！！←