検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:72,691 hit

26 PM 4:32 ページ32

えっ………と。
何でこうなったの…?


私は今、5日ぶりに赤司くんと帰っている。


でも、会話はないし
赤司くんは私よりも随分先を歩いている。


「先生から家まで送るよう頼まれたんだ。」


そう言って仕方なく私を送ってくれている
赤司くん。


そんな赤司くんは最後まで
女の子に囲まれていた。



…こんなこと考えても意味ないのに、



もし、私がちゃんと生きていたら
今日、赤司くんと一緒にまわれたのかな?

もし、私がちゃんと生きていたら
こんなに離れて歩かなくて良かったのかな?



そんな考えが私の頭の中をぐるぐると巡る。




当たり前がこんなにも脆いものだなんて
知らなかった。




いつか終わりは、やってくる。




いつか、私の思いに反する時がくると
分かっていても




私には想像すらできなかった。



永遠はあると信じていた。



でも



―――永遠はない。



それが、露になった今。



私は何もできてない。



無力な私をただ遠くから見ている。



そんな感覚に襲われている。



私はこれからどうすればいいのだろう?



――私はこれから…「A!前見ろ!」



―――え?


急にグイッと後ろに引っ張られて我にかえる。

そして、その直後
とんでもないスピードをだした車が
私の目の前を通りすぎた。



え…?今……何が…起こったの?



「信号赤だっただろ!」



後ろからそう怒ってきたのは


『あか……、何で…?』


随分先を歩いていた筈の赤司くんだった。


なんで赤司くんが後ろにいるの…?


そんな疑問を私が抱いていることを
もちろん赤司くんは知るはずもなく。

「このまま行ってたら確実に轢かれてたぞ!」

と今までに見たことがないくらい
怖い顔で私を叱ってくる。

『ご…ごめんなさい。』

「何考えてるんだ!?」

『ごめん…「…良かった。」』


……え?



「…轢かれなくて良かった。」



私の肩を掴む赤司くんの手は震えていた。

26 PM 4:58→←26 PM 1:40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
設定タグ:赤司征十郎 , 黒子のバスケ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アル(プロフ) - マナさん» マナさん温かいコメント本当にありがとうございます。お返事遅くなってしまって申し訳ないです…とても褒めてくださり、本当に本当に嬉しいく思っています!ありがとうございます!また続編の方も更新しましたので見ていただけると幸いです。。。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: be6ab72684 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - はじめましてマナと申します。設定が面白くて一気読みしてしまったので、普段はコメントしない派なのですがお邪魔してしまいました。本当に発想力をわけていただきたいくらいです(笑)続編も読ませていただきますね。他作品も更新頑張ってください。応援してます! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 4d017985c7 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - ホノボーノさん» ホノボーノさんご指摘本当にありがとうございました!言われるまで全然気づきませんでした。ごめんなさい。即修正しましたので赤司くんの名前を呼んでいるところはないと思います。本当にありがとうございます。以後気を付けます…。 (2018年4月24日 12時) (レス) id: 4bb3709ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ホノボーノ - 赤司とよんでわいけないところで赤司と呼んでいましたよ。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アル | 作成日時:2018年3月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。