29 PM 2:30 ページ18
『ねぇ!』
授業が終わって真っ先に行ったのは
もちろん、赤司くんのところ。
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「…赤司?」
あの時、困惑したのは先生や私だけじゃない。
クラスメート全員も困惑していた。
だって、あの赤司くんだ。
先生へ間違いを指摘することはあっても
逆らうことは今までなかったから。
「…どういう事だ?まさかお前まで…」
なんとか威厳を残そうと必死なのだろう。
そう口調を強めた先生を睨む
橙色の左目の奥が怪しく光るのを
私は見逃さなかった。
「……先生…いや、先生とも呼びたくないな。僕はあなたに失望した。」
教室に走ったのは戦慄。
みんな、息を吸うのを忘れるくらい
赤司くんと先生の2人に視線を移している。
「…は?」
「教育者という立場である以上、言ってはいけない言葉くらいわきまえていると思っていましたが…あなたはAに消えろと躊躇いなく言った。」
「……。」
「自分からそんな言葉を吐いといて、あなたは僕達、生徒指導教員の長としての役割を担っている。矛盾してるとは思いませんか?」
「そっ、それは門奈が!」
「確かにAにも非があると思います。でも、それとこれとは別の話だ。あなたは、放っておけば良かった。Aもそこまで馬鹿じゃない。1回、手短に口頭で注意すれば授業に集中しますよ。」
「だが――!「これ以上授業を止めるなら、理事長と相談しますが。」」
その瞬間クラスが凍りついた。
ここの学校の理事長は赤司くんのお父さん。
この事がバレれば、この先生は
職を手離さなければならなくなるだろう。
「……門奈。」
先生もその事を察したようで。
『…はい。』
「…悪かった。お前も、次はこんなことないように。」
と、私に謝り教室の前へ戻っていった。
こうして授業が再開されたのだった。
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アル(プロフ) - マナさん» マナさん温かいコメント本当にありがとうございます。お返事遅くなってしまって申し訳ないです…とても褒めてくださり、本当に本当に嬉しいく思っています!ありがとうございます!また続編の方も更新しましたので見ていただけると幸いです。。。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: be6ab72684 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - はじめましてマナと申します。設定が面白くて一気読みしてしまったので、普段はコメントしない派なのですがお邪魔してしまいました。本当に発想力をわけていただきたいくらいです(笑)続編も読ませていただきますね。他作品も更新頑張ってください。応援してます! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 4d017985c7 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - ホノボーノさん» ホノボーノさんご指摘本当にありがとうございました!言われるまで全然気づきませんでした。ごめんなさい。即修正しましたので赤司くんの名前を呼んでいるところはないと思います。本当にありがとうございます。以後気を付けます…。 (2018年4月24日 12時) (レス) id: 4bb3709ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ホノボーノ - 赤司とよんでわいけないところで赤司と呼んでいましたよ。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アル | 作成日時:2018年3月23日 14時