黒尾＊埋め合わせ ページ13
·
・黒尾鉄朗のやきもち
・リクエストは朱鷺の助様より
……………
「研磨来ないね」
とある、お休みの日の夕方
ケーキを作るから、と呼び寄せた幼馴染み達
だがしかし、現れたのはクロ一人で、待てど待てど二人きり、そんなこんなで呟いた
＿＿＿ら
「俺が来なくて良いっつったからな」
テーブルの向かいに腰掛けながら、クロは何食わぬ顔でサラっと、そう言った
「えっ、何で」
ビックリして、思わず二度見したクロは
気だるく突いていた頬杖を止めて、真っ直ぐ向き直って私をばっちり見据えて
「そりゃこっちの台詞だわ」
テーブルを挟んでいたお互いの距離を、ぐんと一気に詰めてきた
急な間合いに心臓が大きく跳ねて、座った体勢のまま思わずそろりそろりと後ろへ後ずさる
「何で研磨も呼んでんの」
「え、いや…その…」
更に詰められた距離、そしてまたも逃げる私
＿＿＿＿別に、特に意味はなかった
なんて、正直に白状なんかしたら、とって食われてしまう予感しかしない
だからって
黙ったまま居ても、逃げる事は許されない訳で
不服そうな色を強く見せるクロに、しどろもどろになりながら、私達の距離は縮んでは伸びを繰り返した
その、結果
「Aサンは、俺の彼女デスヨネ？」
わざとらしい口調に、ドキッとする
そのニヤっと緩められた口角にも
獣のような鋭い瞳にも
遂に背中に触れた、やけに冷たい壁にも
「お、大人数の方が、美味しいかなって…」
壁が冷たいんじゃない、きっと逆だ、私の体温が高いんだ
もう逃げ場のない私を、クロは遠慮なく追い詰める
近い、近い、とてつもなく
間違いが起こればキスでも出来そうな間合いだ
ほら、目の前にクロの綺麗な顔が
「どう考えたって、俺、妬くでしょうが」
一言、私の耳元にぽつりと零した後
クロはその顔をこちらへ傾けてきて、私に深いキスを落とした
それは、ケーキなんかより甘ったるくて、クラクラと溺れてしまいそうで
ようやく離された頃には、力の抜けた体をクロに預けてしまっており
胸を高鳴らせて見上げる私に
「ちゃんと埋め合わせ、してもらわねえとな」
クロは、その目を妖しく細めて笑った
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花姫~Hanahime~ - 京谷賢太郎が夢主は岩泉君と付き合っていると思っているという勘違いでヤキモチしているのをリクエストをお願いします (2022年10月22日 23時) (
レス) id: 0be6243c60 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 尊すぎて尊い結婚したい (2020年10月17日 16時) (レス) id: 7db8325854 (このIDを非表示/違反報告)
すずな - マッキーが可愛すぎる件について (2020年1月12日 21時) (レス) id: e6917f59b8 (このIDを非表示/違反報告)
アニネコ - こんばんは。リクエストですけど、牛島さんで床ドンと天童さんで壁ドンと牛島さんと及川さんでダブル壁ドンお願いします!! (2019年6月16日 23時) (レス) id: 4f283aba3e (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - もう皆の嫉妬めっちゃ可愛いです！！あと、リクエストなんですけど牛島さんとかで無意識に嫉妬とかどうですかね？ (2019年5月30日 19時) (レス) id: 45f25e106d (このIDを非表示/違反報告)
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