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「先日のパーティーにて行った潜入捜査についての報告は以上で全てです」
云い終えた中也に、首領は「ふむ」と何度か頷き、それから中也と私とを順番に見遣って
何やら楽しそうな笑顔を見せたかと思えば
「ところで君たち、結婚したそうじゃないか?」
「___え" っ」
むせてしまった
いやいやいや、ちょっと待ってくれ
ところで、なんて、軽いノリで始める内容では決してないし、ましてや結婚とか根も葉もない話だし
はっきり云って意味不明だ
理解不能、はちゃめちゃ、ちんぷんかんぷん
何がどうしてそうなった
隣では中也も私と同じく吃驚しており、私とは逆に息を呑んでいるようだった
「ええ? ナカハラ君たちは両想いなんだろう? うーん、やっぱり若いって良いねえ」
「ち、違います!!! 断じて!!!」
もげそうなくらいこの首をぶんぶん振って、首領が向かう机に迫って、断固否定の意を表明する
いやニヤニヤなんかしてないで、ちゃんと私の話を聞いて下さい、本当に
そんな私の切実な思いはなかなか届かず、首領はわざとらしく肩を竦めた
「いやあしかし、風の噂で確かに、そう聞いたのだけどねえ」
風の噂許すまじ、そして、恐るべし
「いや、あの、実は」
勢いに身を任せて事情の全てを説明した
耳を傾ける首領は、時折笑い声を漏らし、頗る愉快そうに相槌を打っていた
そして、話し終えた後に一言
「なあんだ、私はてっきり、二人は想い合っているものだと思っていたよ」
改めて落とされる、破壊力の大きいお言葉
何故ですか、と私や中也が問う前に、首領から自ずとその理由をお教え下さった
「だってねえ、ほら、君たちが初めて顔を合わせたあの時、___ナカハラ君はナカハラ君に見惚れていただろう?」
ああ、首領にはばっちりバレていたようだ
あの時、初めて会った時、私が中也に、見惚れてしまっていたこと
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ライム - めっちゃ最高でした!!中也かっこよすぎてつらいです!こんな最高の作品を生み出してくださってありがとうございます!!!! (2022年12月26日 17時) (レス) @page43 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
なかはらあお(プロフ) - はじめまして、作品見させていただきました。お話の構成も内容もとても素晴らしく感動しかありません、どんぐり様のこれからのご活躍心より期待しております。長文失礼致しました。 (2018年4月22日 10時) (レス) id: a71351843d (このIDを非表示/違反報告)
藍音 - 凄く面白かったです!私の名字もナカハラがよかった... (2018年2月7日 0時) (レス) id: a82b5889f9 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 完結おめでとうございます!!きゅんきゅんしました…! (2018年2月1日 22時) (レス) id: c5a450a737 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - こんな時間に一気に読んでしまいました〜。眠たいのにドキドキが止まらなくて寝付けそうにありません!!(>_<) (2018年2月1日 2時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
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