年の差恋愛 ページ18
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[ 江戸川乱歩 ]
・文豪のリクエストはラム様より
成人は二十歳から、大人扱いされるのも、二十歳から
現在十九の私は、ぎりぎり子ども扱いである
『――全然嬉しくない』
「A、お茶淹れてきてー」
『乱歩さん、私って子どもに見えますか！？』
「ええ？子どもじゃないの？」
『酷い！！』
自分の席にふんぞり返って座る乱歩さんに、泣く振りをして背を向けると
「ねえ、僕のお茶は？」
と、背中をつつかれる
――訊いちゃいないな…
華麗に無視をかますと、「お茶お茶」と足をばたつかせ始めた
私より余程子どもっぽい彼は、御歳二十六である
『ハァ……お茶ですね、了解致しました』
勿論、いざという時は凄く恰好良いんだけど、普段の乱歩さんはいつもこんな感じで
「あ、駄菓子も一緒に持ってきて」
『………』
絶対私の方が大人っぽいと思う
＊
『――乱歩さん乱歩さん』
「何ー？」
口一杯に駄菓子を詰め込んでの応答
まともな答えが得られるかは判らないが、腑に落ちないので尋ねる事にする
『私の、何処が子どもだって云うんですか？』
「まだ云ってたの？」
『重要案件なので』
「別に子どもでも善いんじゃない、大人扱いされて得する事なんて殆ど無いよ」
確かに、子どもだからって許される事の方が多いし、責任問題云々も大人に任せとけば他人事で済む
でも、私が云うのはそんな安っぽい得じゃなくて
『………二十六歳と十九歳じゃ、離れ過ぎてるじゃないですか…』
「………」
ぼそりと零すと、特に何の反応も示さない乱歩さんが、横目でこちらを見た
彼なら、私の気持ちなんて推理する迄も無かろう
『…ごめんなさい、仕事に戻りますね』
云って、踵を返そうとすると掴まれた手首
その侭引っ張られた後に感じたのは、額に柔らかい感触
『な、なっ！？』
「――そういう所じゃない？」
『へ…？』
「何処が子どもっぽいのかって訊いたのは君だろ」
何事も無かったように、又駄菓子を頬張り乍ら彼は
「二十歳になる迄待ってあげるから、少しくらいは大人な反応出来るようになりなよ」
『そ、それって…』
「十九の娘に手を出したら流石の僕も捕まり兼ねないからね、今後はさっきみたいな事云わないでくれる」
『さっきみたいな？』
ごくりと、口一杯に詰めた駄菓子を飲み込んで、ぴんと立てた人差し指で自分を差した乱歩さん
「――僕が、手を出したくなるような事」
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柏餅 - 神すぎます！ (1月5日 7時) (
レス) @page27 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
へっぽこ狸 - いつも読ませてもらっています！りくえすとなんですがよろしいでしょうか？「最高機密の恋」で夢主がモブに頭を攻撃されて気絶するというシーンがありますが、その時のフョードルさんサイドの話が読みたいです！ (2018年8月3日 17時) (レス) id: 9bbf31437e (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 表現や言葉のセンスが本当に素敵で尊敬します!第1段から一気に読み返してしまいました｡いつも楽しみにしています｡頑張ってください!ゆっくりでも待ってます｡ (2018年7月21日 14時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
5ま - ドストさんと澁澤さんのお話が欲しいです .. ！ シチュはお任せします ！ (2018年7月13日 23時) (レス) id: 698d6e01ac (このIDを非表示/違反報告)
菜畑 - 猟犬の末広さんでリクエストお願いします。夢主は探偵社員で。 (2018年7月12日 21時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お餅
| 作成日時：2018年7月3日 10時
