初恋波浪警報【笠松幸男】

Unrequited love..05 ページ5

「先輩たちがいないと部活終われないんスけど」




黄瀬くんが来た瞬間私を見た笠松は、たぶん私がさっき話したこと理解してないんだと思うけど殴りたい。




「あー、今行く」


「そうだ、俺も笠松呼びにきたんだった」




そっか、バスケ部は笠松が主将なんだっけか。



まあ、そんな感じするけど。





「ていうか、川崎先輩もう外結構暗いけど大丈夫っスか？」


「え？あ、ほんとだ………ってか、なんで名前…」


「ああ、さっき森山先輩が言ってたからっス！」




黄瀬くんに名前呼ばれるなんてないと思ってたから、すごく嬉しい。



今だけは、森山に感謝しよう。





「帰りは大丈夫だよ！暗い道歩くのも結構好きだし」




たまに夜に散歩したりするけど、静かで風が少し冷たくて気持ちいい。




不審者とかいても、私なんかは襲ってこないだろうし、もし襲ってきても近所迷惑な大声だしてやる。





荷物を持って教室を出ようとすると、笠松がまた爆弾発言をした。





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「黄瀬、お前送ってってやれ」

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