初恋波浪警報【笠松幸男】

番外編 (夢主&笠松) ページ36

今日は、幸男とのデート。



1か月記念日なのもあって、ちょっとルンルン気分で待ち合わせ場所まで行く。





待ち合わせした駅には、まだ幸男はいなくて、ベンチに座って待つ。



今日は、洋服だってスカートのかわいいやつにしたし、メイクも薄くした。




だって、おめでたい日だし...



幸男に可愛いって思ってもらいたいし。





携帯をいじくりながら待っていると、目の前に誰かが立ったらしく、影ができた。




顔を上げると、ガラの悪そうな人たちが数人立っている。




「あの...？」


「なー、俺たちと遊ばねぇ？」


「いえ、彼氏待ってるので」




きっぱりと断る。


最近のナンパは誰でもいいのだろうか。

私より可愛い子達はたくさんいるだろうに。




「いいからいいから〜、彼女待たせる男なんかほっとけよ」


「わっ」



腕を引っ張られて立ち上がる。

他の人は見て見ぬふりをする。



どうしよう...！





.





.





.





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「おい、触んな」





大好きな声がきこえて、またグイッと引っ張られる。






.





「幸男！」




男の人たちは、舌打ちをして消えていった。



はぁ、助かった。





「ごめん、今日楽しみで昨日寝れなかった」



恥ずかしそうにぷいっと顔をそらす幸男が愛しすぎて、





.





ちゅっ、と頬にキスをした。

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