初恋波浪警報【笠松幸男】

Unrequited love..32 ページ32

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連れてこられた場所は、屋上。



夏だから暑いのに、それがなぜか心地いい。





「笠松のくせに名前呼び」


「自然にでたんだからしょうがねぇだろ」


「なんか変な感じ」




川崎って呼ばれてたから、びっくりしちゃった。





「…じゃあ、川崎に戻す」


「え、やだ！Aでいいです」



だって、カップルっぽいし

……嬉しいし。





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「ゆ、幸男…」





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「っ……お前だって不意打ちだろ」


「呼びたかったの、悪い？」




照れる幸男、可愛い。





「A」


「なに？」


「…A」


「…？」


「A」




愛おしそうに私の名前を何回も呼ぶ彼。





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「A」



「……なに？」



その優しい目が向けられる。





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「大好きだ」





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私もだよ、幸男。



「私も、大好き」





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..fin.

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