初恋波浪警報【笠松幸男】

Unrequited love..31 ページ31

そんな思いも虚しく、


笠松が女子といるだけで視線が集まるのに、私とふたりして顔が赤いもんだから、クラス中が私達を見ていた。




「か、笠松まさか…」


「Aちゃんと付き合ったの！？」


「嘘だろ、あの笠松が？」




もう、笠松が嫉妬なんて言うから。
一向に顔の熱が冷める気配はないし。



それに…





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.





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「そうだよ、付き合ってるけど何か文句あんのか！」




やけになって大声で言った笠松に、クラスだけでなく廊下にいる人達もがこちらを見て驚く。





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「ちょっと、笠松…」


「いいだろ、どうせバレるんだから」


「そうだけど」



公開処刑されてる気分…。
恥ずかしすぎる。




「ヒューヒュー！」


「笠松のくせにカップルかよクソー！」


「お幸せにね〜！」



ああもう、騒ぎすぎだって。




「うっせ、行くぞA」


「どこに……って、名前！」



A、だって。
やばいよ笠松。



本当に天然タラシだよ。






私の腕を引っ張る笠松の耳は、さっきより赤くなっていた。

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