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投げ捨てるようにマヨネーズを渡すと
おい、と少しドスの利いた声で注意される
『…そういや、あの女はどうした』
『Aのことですかィ?
……さァ、部屋にでもいるんじゃねーの』
俺の返答に小首を傾げる
『……お前、どうした』
何か変だぞ、と言われるが
自分でもそれは気づいている為、余計なお世話だ
『……まあ、何があったかは聞かねーが
黒猫を捕まえることに集中しろよ』
『分かってやすよ
………土方さん』
黒猫は、男ですよね?
『確証は無いが男だろうよ
だが………』
この言葉は、聞かない方が良かったのかもしれない
そんな俺を置いて
土方は部屋を出ていった
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お風呂上がりに、火照った身体を少し冷まそうと縁側から月を見上げる
今夜は半月…下弦の月だ
後少しで、新月
月も見えない夜になる
そんな、暗い夜には…………
『おい』
何かを思い出したような気がして
声に反応するのが少し遅れる
『土方さん……』
『山崎から聞いた
マヨネーズ、ありがとうな
…身体の方は平気か?』
『ええ
皆さんとても良くしてくれるので、大分治ってきました』
こちらこそありがとうございます、と頭を下げる
『何か、思い出せたか?』
『……いえ、何も
あの、何だか皆さん慌ただしいように見えるんですが
何かあったんですか?』
話をそらそうとしたが
この話はまずかったか…?
『まァな、色々とあるんだ
だからお前もここ十日程は出歩かないでくれるか?』
恐らく黒猫について、何かあるのだろう
だから、さっきの沖田さんも妙な感じだったのかな
『分かりました
それでは…お休みなさい』
一人になった途端
また、頭に思い浮かんでいく
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ハル(プロフ) - マヨネーズさん» 神ではないですね 笑 でもそう言っていただけるなんて嬉しいです(^^)是非他の作品も読んでみて下さいな!! (2016年12月28日 18時) (レス) id: 05f99569c8 (このIDを非表示/違反報告)
マヨネーズ - 神ですかハルさんは神なんですかモウッ最高です (2016年12月27日 23時) (レス) id: aa7e6cc8b1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - はるかさん» はるかさんにまた感想を頂けるなんて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします (2016年8月26日 20時) (レス) id: 74bf78ff90 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - とっても面白いです!頑張ってください! (2016年8月25日 16時) (レス) id: ad8ad320c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - まろんさん» うわあ、まろんさん!本当にいつもいつもありがとうございます(^^)嬉しいです! (2016年8月22日 15時) (レス) id: 74bf78ff90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2016年8月20日 20時