【銀魂】犬のおまわりさん

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『…ヅラ


この間言ってた、"黒猫"の話


もう一度詳しく聞かせてくれ』





『気になるのか』




珍しいな、と俺の顔を見る



俺はそれにまあな、と軽く返した





『俺も事の一部しか知らないが


何でも黒猫がどこかの攘夷志士に襲われたらしい』




『そいつと対立してたのか？』





俺の問に、ヅラは腕を組んで首を振る





『…分からんな



仲間だった、というのも聞いたことがある




噂程度だが


黒猫を襲ったのは攘夷党"黎明"と聞いた』





『れいめい…？』





あァ、と呟いたヅラは


そのまま話し続ける





『アイツらの仲間の一部は真選組に捕らえられているはずだ



だから数はそこまでいない』






だが…どうして黒猫を仲間に入れたのか



もしくは引き入れることができたのか





そして、もう一つ





瞑っていた目を開いたヅラは



俺を見据えた






『仲間割れの理由が分からない



だから、噂程度の情報しか知れないのだ』





『いや、十分だ



わりーな、ヅラ』




ありがとよ、と踵を返す俺を


ヅラは引き止めるように声を出した






『何故、もう一度聞いた？』






『…ケーキ食っちまったんだよ』






ただ、それだけ

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