真選組のドS美人【銀魂】《6》

第191話ですよー ページ1

銀時「どーいう事だアレェェ！！」

新八「何で真選組が土方さんとAさんを！？」


...想像はつくな。ついに決行に移したんだろう。


入った路地の向こう側から、パトカーがゴミ箱やら何やら散らかしながら迫ってきた。

慌てて急ブレーキをかけるが、神楽ちゃんが持ち前の怪力でエンジン全開のパトカーを止める。


神楽「ふんがァァァァァ！！」


土方「あわばば神楽氏！！スゴいよ！さながらDr.スランプアラレ氏の再来の如く...」

銀時「うるせェェェ！誰かそいつ黙らせろォォ！！」

あ「らじゃ」


グイッと首元を持ち上げてその足を地面から離す。


土方「イタタタタタタ！！」


...あれ、これはこれでうるさかった。



パトカーあれパンクさせた方が追跡されないかな。徒歩連れと車じゃ分が悪い。

そう思って苦無を手に取るのと、銀さんが木刀を手に飛び出すのは同時だった。


...ん？もしかしてパトカー奪取の方が効率的？


太ももに苦無を戻すと、銀さんは運転している隊士に斬りかかって気絶させた。

ポイ、とその隊士を外に投げ出すと、万事屋は素早くパトカーに乗り込む。

ついでに土方も投げ込ませてもらった。


銀さんは荒々しい運転で路地から出るついでに、後ろで控えていたパトカーと隊士数名を弾き飛ばす。

私はパトカーに並走させるように菊花を走らせた。



銀さんは付属の無線を手に取って、元々繋がれていた先へ連絡をする。


銀時「あー、あー、こちら三番隊。応答願います。どーぞ」


銀さんが隊士を薙ぎ払ったためにフロントガラスが無くなっているから、その声は私にダダ漏れ。


...いやあのさ、三番隊って...よりによって終兄さんの...一人しかいないだろー...



『土方と神田は見つかったか？』


無線から聞こえてきた男の声は、何も怪しがっている素振りはない。

つまり、伊東さんの連れてきた新入りってわけな。


神楽「見つかりましたが超カワイクて強い味方がついてまして敵いませんでした、どーぞアル」


『アル？』


無線を奪った神楽ちゃん、それさ、自分で言うかな、いや、可愛いけど。

無線の相手がアルについて言及しないのは幸いだ。


『どんな手を使ってでも殺せ。近藤を殺したとしても土方がいたのでは意味がない。神田なんて土方すら手に負えるか分からない羅刹になるぞ』


全員が一瞬私を見る。

うん。まあ、先のことなんて分からないけど、我を忘れるほどの怒りで壊れないという自信はないね。

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