真選組のドS美人【銀魂】《5》

第187話ですよー ページ38

ぱっつあんの一言で、私達は口を閉じる。必然的に今一番話す必要がある鉄子ちゃんを見らさるのだが。


神楽「オーイ、なんか分厚いファイルあるネ。あ、新聞の切り抜きアル。どれ...」

鉄子「...あ、ああああっ！！！」


棚を物色してた神楽ちゃんが重そうなファイルを捲ると同時に、鉄子ちゃんがものすごい速さで駆け寄ってそのファイルを閉じた。

鉄子ちゃんの顔は真っ赤だが、神楽ちゃんはニヤニヤしている。


神楽「...Aの記事ばっか((「言うなァ！！」」


神楽ちゃんが言い終わる前に、鉄子ちゃんの声が被ってよく聞こえないのだが、私の名前がでたことは確かだ。気になるよね〜？(いとうあ○こs風)


その私関連であろう謎のファイルは、鉄子ちゃんによって部屋の奥へと封印された。

「可愛いとこあるナ」なんて神楽ちゃんの一言に、彼女はちょっと悔しそうな視線を向けるが、咳払いをして場を仕切り直した。

チラチラ私を見て恥ずかしそうにしているのが、なんとも言えない可愛らしさがある。

周りにバカかゴリラかマヨラーニコチンかドSかドMしかいないから、こんな純粋そうな子が可愛く見える年頃なのかもしれない。



鉄子「...その切れ味もさることながら、人の魂を食らう妖刀としても知られている」

土方「妖刀？ホントに妖刀でござるか！！中から美女が出てきたりするでござるか！！」

鉄子「いや...あの」


妖刀発言に食いつく土方の首根っこを引っ掴んで、銀さんと一緒に足蹴にする。

バカかよお前もうほんとにさ。人の魂食らうって聞いてなかった？


新八「妖刀って...一体どんな妖刀だっていうんですか」


よくぞ聞いてくれたぱっつあん。今は足を動かすのに忙しいのだ。


鉄子「...母親に村麻紗で斬られた引きこもりの息子の怨念が宿っているらしい」

新八「つーかどんな妖刀ォォォォ！？」


あまりの衝撃に、私と銀さんも鉄子ちゃんに向き直る。もっとこう、偉人と偉人のぶつかり合い的なのかと。


鉄子「伝説では、普段は不登校でアニメばっか見てるくせに、修学旅行だけ行きたいと言い出したらしい。流石に母親もキレて...その時使われたのが村麻紗なんだ」

新八「どんだけ具体的な伝説！？最近だよねそれ！ニュースでやってそうだよねそれ！」


鉄子「村麻紗を一度腰に帯びた者は引きこもりの怨念に取り憑かれ、アニメ及び二次元メディアに対する興味が増幅され、それと反比例し働く意欲戦う意思は薄弱になっていく」


ツッコミ所が満載ダゾ。

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