第169話ですよー ページ19
＊
翌日。無事に退院して、その後はすぐにミツバ姉のお葬式。身内だけで...と思ってたけど、万事屋も呼んだ。そして、隊士達も悲しんで参加した。
万事屋にはお世話になった。特に銀さん。ありがとね。
総悟も、土方さんも、もちろん近藤さんも、そして私達は とてもショックだった。ま、上司が全滅だもんね。心痛めても無理ないよ。
死化粧をしていた棺の中のミツバ姉は、生前と変わらず綺麗だった。
ありがとう。頑張るよ。
...我ながら無愛想だったかなとは思うけど、死に際でぐちゃぐちゃの泣き顔見せちゃったから...ここでは最期まで笑顔を見せていたい。
＊
その日の夜。
眠いから自分の部屋に行こうと角を曲がったら、土方さんが1人で月見酒をしていた。そっか、ここ土方さんの部屋の前か。
あ「...月が綺麗ですね」
土方「！...そうだな」
少しだけ肩を跳ねらせてから、私を見上げた土方さん。別に忍び足とかで歩いてたわけじゃないから、土方さんのそういう感覚が麻痺してるんだろうね。こりゃしばらく斬り合いに行けないよ？
あ「隣いーですか？」
土方「...勝手にしろ」
勝手にしまーす。っつって、酒を挟んで隣に腰を下ろす。
大きな満月に、雲がかかった。
あ「...月が、消えちゃいましたね」
土方さんは無言。
私達にとって。太陽は近藤さんで、月はミツバ姉だった。
この比喩は、ほんっとに的を射る。
私達を拾って、温めて、眩しい笑顔で導いてくれる近藤さん。
見守って、寄り添って、優しく笑いかけてくれるミツバ姉。
ミツバ姉とは遠く離れていたけれども、ずっと心の中にいた。月を見る度に、ミツバ姉元気にしてるかなって思うくらいに。
ゆっくりと、風に流された雲から、月が顔を覗かせた。
土方「...まだあるぞ、月」
寂しいからって立ち止まってたら、それこそミツバ姉が悲しむって、わかってる。
あ「...そうですね」
ミツバ姉は、いつでも見守ってるって、信じていいよね。
あ「...星も綺麗」
私も、ミツバ姉みたいに、皆を守ることができるかな。
土方「...ああ」
どこかの名前もない星でも、皆の一部に なれてるといいな。
月の両側にあるのは土方さんと総悟かな、なんて。
ちょっと地味なやつはザキかな。
テカテカに光ってるのはハゲかな。
...この星空を守れるくらい、強くなるから。
ちょっとだけ、月の輝きが増した気がした。
この後、土方さんのお酒ラッパ飲みした。
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練紅龍(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» こんにちは。幼馴染たちと新参者たち(敵)どいつもこいつも腐れ縁やら因縁やらでつながれてます。ちゃんとそこまで書けるよう頑張ります……！ (6月7日 17時) (
レス) @page17 id: 0cf84c7016 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - こんばんは。んー、武州組は兄弟って感じだからオチは高杉さんかカムイなのかな？なんて、また次を楽しみに今日は終わります。 (6月7日 2時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 焦凍さん» ありがとうございます！励みになります...遅筆ですが頑張ります！ (2021年10月11日 8時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
焦凍 - めちゃくちゃ面白かったです！続きも楽しみにしています！！ (2021年8月21日 2時) (レス) id: 427116d3c5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - みくるさん» やーありがとうございますー！コメントが燃料補給です...w今から書きますd (2019年2月7日 20時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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