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モノマネ06 ページ12

「じゃ、上杉、俺たちと別室で練習しようか」

黒木が、微笑みながら声をかける。


その声で我に返ったのか、上杉が若武から手を離し頭を抱え込んで、床に座り込んて呟く…


「どうして、俺はいつも…」


「諦めろよ、上杉教授。
これも中学生男子に必要な青春の一コマさ。」


「一旦口に出した事を撤回するのは、男らしくないぜ。」


「マジかよ…」

そう呟きながら、
若武と黒木と美門と七鬼に連行されて、
別室に連れていかれる上杉…
流石に、このメンバーに取り囲まれちゃ逃げられない…


ご愁傷さま…僕は心の中で呟いた…



しばらく経った後、繰り返される音楽…


上杉…頑張ったね…すごく上手だったよ…


アーヤはニコニコ、満面の笑みで
「ありがとう!黒木君も上杉君も!」

と、2人にお礼を言っている。

最高の笑顔で感謝されて、

「どういたしまして、姫に喜んでいただけたなら光栄です。」

と恭しく答える黒木。

「なんか、新しい自分発見した気分だよ」
とニッコリ笑みを返す。
大人だ…


上杉は、終わって急に恥ずかしくなったのか、アーヤの感謝に照れてるのか、わずかに耳を赤くして、無言でアーヤの前から立ち去ろうとしたんだけど…



アーヤは、上杉の無言に自分の感謝の気持ちが伝わってないとでも感じたのだろうか、立ち去ろうとする上杉の手を掴んだ。


「まって!」


そして、その右手を両手で包み込み、
ギュッと握りしめた。

「あ、あのね、本当に、かっこ良かったよ… でも、ごめんなさい…嫌なことやらせて…」


「い、いや… 」

もう真っ赤な上杉が言いかけたところで、


「無愛想ってのは、役得だね〜
アーヤに手まで握ってもらえてさ。
もしかして計算づくなわけ?」

美門が2人の中に割って入るのに続けて、

「そうだ!俺もアーヤに手、握って欲しいぞ!ずるい!アーヤ!俺も!」

若武…


美門と若武とアーヤが、いつもどおり騒ぐ中、上杉がぐったりした様子で椅子に座り込む。


もう、いろいろ、いっぱいいっぱいなんだろうな…


そう思いながら上杉を見ていたら、
目が合った…

と、思ったら…


「小塚はやんねーの?」


その言葉に、みんなの視線が僕に集まる…

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未麗 - とても面白かったです。アーヤがファンになるほどのかっこいいクールポイントの姿、見てみたかったです‼ (2022年3月29日 11時) (レス) @page32 id: 1aa17b468f (このIDを非表示/違反報告)
悠衣 - すごく面白かったです。とある大学の話の、ランキングすごく納得です(´∀`)これからも楽しみにしています! (2018年2月9日 23時) (レス) id: 791c763ac8 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - うふふ(#^.^#)ありがとうございます! (2017年12月18日 1時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - アーヤ可愛いですw裕樹さんも楽しい人ですね!笑笑 (2017年12月18日 1時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - 笑っていただいて光栄です!ありがとうございます! (2017年11月30日 20時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:coron | 作成日時:2017年9月30日 0時

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