kz病院

え？ ページ22

彩「・・・え？」
どういうこと？
「優衣ちゃんが・・・。勝手に点滴の針を抜いてしまって・・・。それに気付かなかったんです・・・。そしたら、今朝栄養失調で倒れてて・・・。」
彩「・・・。」
「すいません！すいませんでした！」
目に涙を浮かべ謝る看護師。
彩「大丈夫。」
「先生！優衣ちゃんが・・・」
何故か毎日のように寄せられる優衣ちゃんの報告。
彩「なに？」
「あ、の。煙草やってて・・・。さっき屋上で見て止めたんですけど・・・。」
彩「二人とも。落ち着いて。泣かなくていいから」
「私がっ・・・。しっかり見てれば・・・。」
彩「確かにそうだけれどね。命は助かったから。仕事もどってね。それで煙草の件だけど・・・。私も他の先生に話してみる。だから自分の仕事をして。」
「はい・・・」

小「煙草？」
上「あいつ高校生だろ？」
彩「そうだけど・・・。もしかしたらもっと前から吸ってるのかもしれない。」
若「でもなー。治療中だしな。」
美「点滴の針を抜いちゃってるしね。」
彩「ICUの方に移して常に見れるようにするべきかな・・・」
黒「それはそれでね・・・」
彩「でも高校生だし、肌に傷がついちゃったから荒れてるのかもしれない。」
上「だからって見過ごすわけいかねーだろ」
彩「わかってるよ。でも・・・。私達はその患者さんの思いをわかんないよ？私達がその人じゃないんだから。」
若「アーヤが言ってることもわかんなくはないけどな。でも注意するべきだろ。」
彩「優衣ちゃんの家族のかた来てるのかな。ちょっと名簿見てくる。」

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