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ふと腕時計を見やると、時刻は午後10時。
飲みに行くなんて、いつぶりだろう。
もしかすると、前の事務所に入った時の歓迎会以来かも。
近所のコンビニまで行くと、確かにタクシーが止まっていた。
そのタクシーに近づいていくと、後部座席の窓が開いた。
「乗って」
低い声で一言言われて、そのまま乗り込む。
タクシーが出発すると、櫻井さんが小さな声で話しかけてきた。
「ごめん、こんな時間で。大丈夫だった？」
「大丈夫です。明日はそんなに早くないので」
聞いてみると、他のメンバーはもうお店で飲んでいるらしい。
……本当に、嵐しか来ない、ってこと？
単純に考えて、5対1の構図になるわけだけど、果たして私は耐えられるんだろうか。
そんなの未知すぎて、想像出来ない。
なんだか怖いな……
そんなのはお構い無しにタクシーは走り、ついにお店の前に到着してしまった。
「ここだよ」
タクシーを降りてみると、そこは業界でも有名な焼肉屋さん。
「個室はとってあるから大丈夫。行こう」
私が心配してるのはそういうことじゃないんだけど……櫻井さんについて、お店に入る。
お店の人はわかっているみたいで、すぐに奥の個室に通してくれた。
「お待たせ、みんな」
扉を開けた櫻井さんがそう声をかけると、中にいた4人も喋り出した。
「翔くん遅いよ〜」
「やっと来たか言い出しっぺぇ」
お酒が入ったような、楽しそうな声。
こんなところに、私が入ってもいいのかな……
「ちょっとみんな、連れてきた人がいるんだ」
櫻井さんの言葉で、ワイワイしていた4人が、静かになる。
誰を連れてきたのか、考えているのかも。
「さ、来て」
振り返った櫻井さんは、柔らかく微笑んだ。
……覚悟を決めなきゃ。
扉の裏に隠れていた私は、4人の顔が見えるところに出た。
「……何で、ここに…」
そう声を発したのは、松本さんだった。
「櫻井さんにお誘いをいただきました」
「そ、俺が呼んだの。いいでしょ？」
なぜか得意気に言うと、空いていた手前の席に座る。
「Aさんはこっちね」
櫻井さんに手招きされて座ったのは、相葉さんの隣。
私の向かいに櫻井さん、その隣に二宮さん、松本さんがいる。
私の隣は相葉さんで、その隣は大野さん。
……ああ、めちゃくちゃ緊張する。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
