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・ 勘違い(4) ページ10

この順番は重要度の順だ。


リイナが最後のこれを守るために私たちを攻撃。


これで話のすべてが繋がるってことになる。


リイナが裏切ったと言うことは単純に私たちの勘違い…。


「……勘違い、はぁ…」


とため息をついた
私に状況を理解していない中也は


「おい手前いい加減離せや!
さっさと太宰たち殺りに行くぞ」

と言い出し、腕を振り回そうとした。


私は異能でそれを押さえ込みながら


「中也……リイナは裏切ってなかったよ」


と、中也に私の考えた状況を説明した。


リイナの無知さを理解したからなのか
中也は私の説明を珍しく全て信じた。


中也の呆れ顔に私は苦笑いしかできない。









「そうそう、さすが中川」


カランカランとテーブルの上に置いてある
お酒の氷を鳴らす太宰さん。


私たちは今、全員で丸テーブルを囲んで
座っていた。


「全部当たってる、よくわかったね」


「そこまで誉めてもらえて有り難いです。
中也も納得してくれたみたいで助かりました、リイナ…疑ってごめん」


グラスを太宰さんの隣でニコニコしながら
つついていたリイナに私は話を振る。


お酒をあまり飲まないリイナのグラスには
さっきの残りのジンジャーがグラスの中に入っている。


「え、いやアラナ全然気にしないで!」


突然話しかけられたリイナは焦りつつも
笑顔を保ったまま、私に言う。


「あ…アラナも中也さんも怪我してる」


リイナがガタッと立ち上がって私の元に寄る。

そして私の血の付いた脚に触れて呟いた。


「《異能力》『花鳥風月』」


すると私の足の傷は一瞬にして消えたのだ。


リイナの異能『花鳥風月』は
瀕死状態以外の怪我を何でも治すことが出来る異能力だ。


勿論、自分の怪我も治せる。


「ありがとう」


同じように中也に近寄ったリイナは怪我に触れて一瞬でその怪我を消した。


その時異変に気づいた。


この戦闘に適していない異能力でどうやって中也を倒そうとしたのだろう。


異能力者に、幹部に部下が実力で勝てるのだろうか。

リイナは更に何も知らない。

戦闘のやり方、マフィアの掟は分かっているのにダーツのやり方をしらない。


太宰さんが教えたこと以外何も知らない…?



そうだ太宰さん。


あの時のリイナと今のリイナとでは態度が違う。

そして、何で彼女のしたことを始めから全部分かっていたんだろう。

・ 宣戦布告→←・ 勘違い(3)



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設定タグ:太宰治 , 中原中也 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:kana | 作成日時:2021年8月23日 20時

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