ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

409:待ち合わせの場所は ページ9

A side





私はとりあえず飲んだカップをシンクに置いて、

あの白いオバケの被り物を被った。



...会って話してたら
30万の壺の契約書だして来たりして...


マスタード「...ブッ....行くか。」


『マスタードさん不安になるから
笑わないで下さいよ！』



....これ被って外はやはり不味いんでは...


マスタード「いやいや、
良くできてんなぁと思ってただけだぜ?
んじゃ俺に掴まれ、パパｯと行くぞ。」


『...はい。』ｸﾞｯ



ーーーーーーーーシュンッーーーーーー




風が被り物を撫でる感覚に、
外に出たのだと認識した私は
瞑っていた目を開いた。
そこには、かつては賑やかだったであろう
町の残骸が広がっていて、私は少し身震いした。

....これがこの世界の現実なんだな....



マスタード「..he、
お前町を見たのは初めてなのか。」


『...はい、ここまで崩壊しているとは
思いませんでした。』


マスタード「ニンゲンが少なくなってからは、
LVが低い奴等は
他のモンスターから狙われるようになったしな、
全員が全員、生き残るのに必死になりゃ
こうなるのは必然だろ。
まあ隠れて商売続けてる奴等も多いから、
こう見えて案外経済は回ってんだぜ?
治安が悪ぃのには違いねぇがな。」



『.....成る程』



マスタードから簡単に説明を受けながら、
私は瓦礫の山になった町を
トボトボと歩いていると、
ふと彼が、
まだ営業をしていそうな店の前で立ち止まった。



マスタード「...ここだ。
もう相手はいるはずだぜ。」



『.....壺か、あるいは置物か...』ｺﾞｸﾘｯ



マスタード「...また俺が
気になる妄想してんじゃねぇよ。
入るぞ。」ｶﾗﾝｯ



マスタードに促されて中に入ると、

店内は思っていたよりも明るかった。

...電気は何処から来ているんだろう...?



ボーッと見回していると、
マスタードがズイズイと置くに行ってしまうので、
私は慌てて後についていった。



すると、

カウンター席の端に、
黒いフードを被った二人組が座っているのが目に入った。


....まさか...あの人達なのか....?



マスタード「...おい、お前等がランサーか？」



＊＊＊「...そうだ、ニンゲンは何処にいる。」



『.....』ｸﾞｯ


私は少し怖くなり、マスタードの服を掴む。



マスタード「...コイツがそうだ、
で?会うだけでいいって話だったよな？」



＊＊＊「...奥のVIPルームに来い、
ここだと確認が出来ないからな。」



...やっぱもう帰りたい..

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