ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

416:グリルビーズに到着 ページ16

A side





グリルビーズは先程の店から
程なくした所にあった。


....少し雰囲気は違うが、正しくグリルビーズだ



『....おお、グリルビーズありましたね。』



マスタード「ぁあ？何言ってんだ当たり前だろ。」



....うん、そうだよね。

マスタードの反応はもっともなんだけど、
こちとら混沌の世界ってイメージがあるからさ。

お店なんて
影も形も無い可能性だってある訳で、




ーーーーーカランカランッーーーーー






私があれこれ思考していると、
マスタードはさっさと中に入っていってしまう。



『..!!あ、ま、待って下さいよマスタードさん!』
ﾀﾞﾀﾞｯ


中に入ると、
私の知っている暖かみのある照明と、
ガヤガヤとした雑踏の声が
耳に心地よい店内では無かった。

照明は薄暗く、
楽しげに笑い会う声ではなく、
不気味な笑い声の響く店内。

加えてバーカウンターには



.....グリルビー....なのか....??


赤い炎ではなく、
緑色の炎を纏ったバーテンダーが
シェーカーを振っていた。



マスタード「he、ようグリルビー!
いつものハニーデューマティーニだ。
今日は連れがいんだが、
ソイツには適当な食いもん頼むぜ」ﾍﾗﾍﾗ


マスタードはカウンター席に座ると、

聞いたことの無いお酒を頼んでから、
私の方を向いた。

...やっぱりあの緑色の炎の彼はグリルビーなのか



グリルビー「.....」
(...ん?見ない子供だな。)



緑色の鳥「ギャハハハッ!!グリルビーがさ、
〔可愛い小さなオバケさん、
俺の特製カクテルでもいかがですか？〕って言ってるよ！」ｹﾀｹﾀ


『....あぁえっと、
私まだ子供なので遠慮しときます。』



..いやグリルビーはそんな事言ってないだろう。

前もそうだったが、
私は何故グリルビーの声が聞こえるんだろうか？


聞こえているから尚の事、緑色の鳥さんが
全く違う事言うからややこしくなる..!


私は、マスタードの横の席に座ろうとしたが、

...考えたらカウンターの椅子って

.......子供には高くない?

手を使わないと登れないけど、
この布には手を出す穴なんかない。

マスタード、
せめてテーブルにしてくれればいいのに。



マスタード「ん？どうしたんだよ、
歩き疲れただろ、ゆっくり座れよ！」ﾆﾀﾆﾀ



...お前の性格はよく分かったよコノヤロウ。



ーーーーーーグイッーーーーー


『..っうわ!』


マスタードを忌々しげに睨んでいると、



突然、



私の目線が高くなった。

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