ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

415:調子のいいマスタード ページ15

A side




あれからフウは名残惜しそうに私の手を離そうとしなかったので、
ランサーがフウを担ぎ上げて帰って行った。


...そんなに好かれる要素がどこにあったのか物凄く疑問だが、
誰かに好きと言って貰えるのは正直嬉しかった。

でも.....



『はぁ...嵐のような子だった...』



マスタード「he、
お前も面倒な奴等に目をつけられたもんだ、
パピルスのヤツにバレたら大事だぜ？」



『...ですね、...マスタードさんは
狼さん達の事、秘密にしてくれますか?』



私がそう言うと、
マスタードはニヤリと笑ってこっちを見た。


マスタード「どうすっかなぁ？
まあ俺は働かないで金貰える分には協力してやらねぇ事もねぇけど、
パピルスにバレねぇ保証はしねぇぜ?
アイツ妙に勘が鋭い時があるからよ。」



『...何か、楽しそうじゃないですか?』



マスタード「hehe!
そりゃあこんな面白い事ねぇだろ?
こちとら暗殺組織でも名の知れてる
狼野郎共の弱みを握ってるようなもんだしなぁ？」ﾆﾔｯ




『....あの子達、
そんなに凄いモンスターさんだったんですね。
...正直,そう見えませんでした。』




....だってマスタードに連絡を取るのだって、
〔通り名〕を使う時点でアウトな気がするんだが..

...でも、それも作戦の内だったりする...?


まぁ、私は所詮一般人だし、
そう言う組織のセオリーみたいなのは専門外だ。



マスタード「...い....おいって！」ﾊﾞｼｯ



『!ｲﾀｯ、...痛いじゃないですか。』ﾑｯ



マスタード「昼飯どうすんだって聞いてんだよ。」




『....え？お昼？あれ、
もうそんな時間なんですか。』



フウちゃん旋風食らってて分からなかった。



『...どうするって、何か選択肢あるんですか？』




マスタード「ちょうど臨時収入も入ったからな、
グリルビーズで飯でも食うか、
奢ってやってもいいぜ?」ﾆﾔｯ


『..何か....腑に落ちないけど奢って下さい!!』




マスタード「そんかわりよ、
パピルスがその辺の地区の見回りしてっから
見つからないようにしろよ。」


『分かりました、お昼の為に黒子になります!』




...グリルビーズって事は、

グリルビーがいるんだよなやっぱり。

バーに入り浸っていたモンスター達は、
この世界ではどうなってるんだろう


赤い鳥さんとかいるのだろうか?


...何はともあれ、


ニンゲンだとバレたら絶対にまずいよな。


私は白いオバケになりきる決心をした。


美味しいお昼の為に!!

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