ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

411:フウちゃんは冷め止まぬ ページ11

A side





フウは、私の顔を見ては嬉しそうに笑っている。


...うん、やっぱりフウは笑顔が一番可愛い。



『私もフウちゃんの事心配してたんです、
無事で良かった。』ﾆｺｯ



フウ「A!!」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ



ランサー「...そんなに泣くとブスになるぞ。」


フウ「...感動の再会を台無しにしないでよ
馬鹿兄さん!!」



『そう言えば、
元気ハツラツな方のお兄さんは？』


ランサー「あの脳ミソが栄養剤で出来てる弟なら
もちろん置いてきた。
お前を見たら
コロ そうとするに決まってるからな。」ｻﾗｯ



『...oh...良かった居なくて。
と言うか弟さんに辛辣ですねランサーさん。』




私がそう言うと、
ランサーはため息をついて眉間に皺を寄せる。

...今ので察したぞ、ランサーは苦労人だな..?



ランサー「あの野郎は所構わず暴れまわるからな、
隠密のおの字もなっちゃいない。
暗殺しようにも目の前に嬉々として進み出てミッションを台無しにする有り様だぞ...
アイツは一族の中でも
トップクラスの暗殺のセンスを持ってるが、
同時にトップクラスの阿保だ。
俺と父さんの苦労も知らないで好き勝手に..」
ブツブツ




『...フウちゃん、
たまにはお兄さんの肩でも揉んであげて下さい、
きっと少しはあの荒んだ心も癒されます。』
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



フウ「...アックス兄さんは猪突猛進だから、
いつもランサー兄さんを振り回してるの。
Aの事も、何なら最初は
二人して生かしてはおかないって
息巻いてたのよ！でもね、
ランサー兄さんはちゃんと分かってくれたんだ！」ｷﾗｷﾗ



『え...そうなんですか?』



ランサー「...まあ、
可愛い妹に、昨日一睡もさせてもらえず
殆んど洗脳のようにお前の話をマシンガントーク
され続ければ...な。」遠い目




.....え、何かごめんなさい....?



フウ「Aはきっと、
母さんが引き合わせてくれたのよ！
だって、会って直ぐの誰かを信じられるなんて、
そんな事初めてだったもの!」ｷﾗｷﾗ



フウは、可愛いクリクリの瞳を大きく開いて、
嬉しそうに微笑んでいる。



『...そうか、それじゃあ私も、
フウちゃんのお母さんには感謝しないとね。
だってこんなに素敵なお友達ができたから。』ﾆｺｯ



フウ「....もうムリ好きー！！」ｶﾞﾊﾞｯ


『待って..!力強...フウちゃ...ﾀﾋぬ!!』ｸﾞﾌｯ




マスタード「お前の妹どうした..」引




ランサー「それは俺が知りたい!!」泣

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