ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

423:グリルビーはプロ ページ23

A side



ガタゴトと、
カートが押される感覚だけが伝わって来る。



グリルビー「....」
(マスタードのヤツ、
何だってニンゲンの子供なんかと一緒にいるんだ。
イヌッス達からこの子を守ろうとしていたが、
相当な理由が無ければそんな事しないだろう...
そうじゃなければアイツがツケを払うだなんて
あり得ないからな。)



『...もうマスタードに日常的にツケられて
感覚おかしくなってません?
何ヵ月もツケを貯めこまれて我慢できるのは
グリルビーさん位ですよ、』



グリルビー「!?」ｶﾞﾀﾝｯ



グリルビーは、突然カートを止めるものだから、
入っていた箱は傾いて私は転げ出てしまった。



『!!..ｲﾀﾀｯ』



グリルビー「...今...何でそんな話を... 」



『え?』


顔を上げると、またもグリルビーは驚き、
目を見開いて此方を見ている。




......あ。




『...いやあ何も聞こえないなあ』ｺﾃﾝ


グリルビー「さすがに無理があるだろう。」



...ですよね。



『...すみません、
お店に入った時から聞こえていました。』ﾍﾟｺﾘ




グリルビー「...俺の声が聞こえるなんて、
お前本当にニンゲンなのか？」



『...私はニンゲンです。』



グリルビー「何だってマスタードと一緒に？」



『それは...色々事情がありまして、」


グリルビー「...まさかとは思うが、
お前マスタード達を
脅しているんじゃないだろうな?」



『それは無いですグリルビーさん。
ただのニンゲンの私が、
あのお二人を脅そうだなんてしたら、
小指の爪も残さず消し炭になりますよ。』



グリルビー「...確かに..
っと言うか子供のセリフとは思えないんだが？」



『...すみません、子供なんですこう見えて。』


彼等には余計な事は言わない方がいいだろう、

あまり関与してバグでも発生したら大変だしな。



グリルビー「...まぁ色々あるのは分かった。
俺はこの職業だ、
客の秘密を漏らすような事はしないさ。
マスタードはうちの常連だしな」



...グリルビー...君性格もイケメンだね。

やっぱり交換して欲しいなぁ
誰とは言わないが...


『そう言って貰えると助かります、
ありがとうございますグリルビーさん。
あ、私の名前はAと言います』ﾍﾟｺﾘ


グリルビー「...Aか、
じゃあ改めて、俺はグリルビーだ。」ｽｯ


グリルビーはそう言うと手を差し出す。


...握手....してくれるんだな。



『よろしくお願いしますグリルビーさん』

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