ﾀﾋにたくないのに回りにいるサンズさん達が強すぎるので護衛が付く事になりました。<7>【 Undertale】

332:シロにとっての彼女 ページ32

NO side






ナイトメアは、おもむろに触手を振り上げると
ニヤリと笑みを深め、

そのまま自分のソウルに向かって振り下ろした。



ナイトメアの体はその瞬間ビクリと震えたが、

その瞳はまた直ぐに生命を宿し怪しく煌めいた。




シロ「...何の躊躇いもなく自身を コロ すとは..

....ナイトメアとは恐ろしい男だな...」ｼｭｯ



シロはまた直ぐに支配を実行しようとしたが、

五感の戻ったナイトメアは
瞬間にグープ溜まりの中に沈む。


ナイトメア「HEHE、
そう何度も食らうかよ。」ﾆﾔｯ





シロ「...さてどうするか...」


ナイトメアの触手は尚も四方八方から

シロを狙って攻撃を続けている。

それを避けながらシロは
どうしたものかと思案していた。

攻撃に特化しているモンスターと違い
シロは精神攻撃が主。

姿が見えなくては能力は使えない。



ナイトメア「クククッ
この程度で策を塞がれるなら
お前はやはりザコだなぁ?

俺が相手をしてやる価値もない。」



シロ「....阿鼻叫喚が子守唄..と言ったな...」




ナイトメア「...ぁあ?HEHE、そうだ、
俺は世界の全てを
ネガティブで覆い尽くすつもりだ。
素晴らしいとは思わねぇか？」ﾆﾔｯ




シロ「....ならば私の狂おしい悩みを聞いて貰うとするか。」





ナイトメア「...はｯ？」





シロ「私は....主人の使いとしてこの度
A様の護衛を賜ったわけだが、

最初、主人がまさかニンゲンの
ましてや子供を〔婚約者〕としたと知った時は

それはそれは驚愕し、理解に苦しんだ、


しかし、
.....A様は天使のようなお子様だった！

名前を下さった瞬間私は気がついたのだ。

私を優しく撫で慈しむように細めたあの瞳！
あの普段能面のようなお顔でふと微笑まれた時の
儚い表情！
お顔を伏せた時の睫毛！
サラリとしたショートヘアー！

...もう全部！全部が眩しく、神々しい！

そのお姿を見ているだけで私は満たされ
それは、100年の不満も消え去る程！
そのA様をお守りする事は

私にとってこの上ない幸福なのだよ!!」バッ



ナイトメア「オェェェェ」吐





シロが恍惚としながら一気に捲し立て
両手を上げながら歓喜とともに大声で言い切ると、

耐えかねたナイトメアは姿を表し

駅前で、上司に3次会に付き合わされた部下が
終電が迫る最中もう階段を登る事もできず
四つん這いで後悔の滝を流す様に

グープを吐いた。




シロ「ふむ、やはりポジティブは毒なのだな」
ﾆﾔｯ

333:ナイトメアも想定外→←331:シロと〔カラス〕の彼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す