288:妥協案 ページ38
A side
私はソファから立ち上がろうとしたが、
突然体から力が抜けて
グラリと視界が歪んだ
ーーードサッーーー
倒れるかと身構えたが、
どうやらリーパーが支えてくれたようだ。
リーパー「どうしたんだ?」
『...分..かりま..せん、
どうしてか..体に力...が入らなくて。』
何とか会話は出来るが、
腕を動かそうとしても
鉛のように重くて持ち上がらない。
でも眠い訳でも、気が遠くなる訳でもなさそうだ
リーパー「...もしかしたら
あの首輪の影響かも知れねぇな。」
『...え...』
リーパー「あれには相当量のネガティブが溜め込まれていた。
お前はそれを首に付けて生活してたんだろ、
全く影響が無い方がおかしいと思うがな。」
....言われてみれば確かに。
そもそも今まで何の影響も無かった事の方が
不自然だったんだ、
もしかしたら今までもネガティブは少なからず放出されていて、
私の体に蓄積されていたとすれば...
それが今ので
一気に引きずり出されたのだとしたら...?
うん...むしろ生きてて良かった。
『...ｱﾊﾊ、参った..な...』
リーパー「...仕方ねぇ、
なら治るまでここで大人しくしてろ。
そんな体じゃどうしようもないだろう。」
『.....』
....治るまで....
...でももし.....
.........治らなかったら.....?
...ｲﾔｲﾔ...ダメだダメだ....
一瞬、らしくもない考えが頭を過って、
私は頭を振った。
どうせこのままだと帰れないんだ、
もしかしたら、そうこうしている内に
ドリーム達が見つけてくれるかもしれないし、
『...すいませ..ん、
よろしくお願..いします...』
私が申し訳なさそうにそう言うと、
リーパーは
ニヤリと笑みをたたえながら私を見つめた。
リーパー「それならまず言っとくぜ、
この家から外には出るな。
本来ニンゲンを減らすのが役目の俺の所に、
ニンゲンが転がり込んでんのがバレたら厄介だ。」
『...はい、分かり..ました。』
それはそうだろうな、
ガスターは、ここでも〔産みの親〕と言っていたから、ポジション的には恐らく
心配要らないだろうけど、
アンダインやアズゴアのポジションには若干の
不安がある。
それに、フラウィーやキャラだっているだろうし、
...穏やかな世界ではないのは
ニンゲンの排除をしている時点で明らかだ。
リーパー「...とにかくベッドに連れてくぞ」
『.....はい...お願いし...ます』
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アンテ民 - シロちゃん！！！！！！！！！！！がわ''い''い''！！！！！！！！ (4月22日 19時) (
レス) @page50 id: cbeca1c945 (このIDを非表示/違反報告)
こはく - おもろかったです。更新頑張って下さい (2月5日 1時) (レス) @page50 id: 1f0aa0eace (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ星人 - 面白かったです！更新無理せず頑張ってくださいね！ (11月21日 6時) (レス) @page50 id: aca7ec2b31 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 面白すぎ！！！！！！こういう作品を待ってました！！！！ (2023年2月11日 15時) (レス) @page50 id: 57d6b15c0e (このIDを非表示/違反報告)
yuito - よしこれからは一家に一台シロちゃんの時代に(((なるわけ(((でもなったらいいよね (2023年1月14日 18時) (レス) @page50 id: ffa82a263f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫軍曹 | 作成日時：2022年9月11日 21時
