ﾀﾋにたくないのに何故か闇AUで働いて光AUで働くモブな私は今日もサンズさん達に追いかけられる日々を過ごしている〈6〉〔undertale〕

253:私の雇い主ときたら.. ページ3

A side





クロス「....分かりました、
...あーはいはい分かりましたよ！」ﾋﾟｯ



...クロスは憎々しげに吐き捨てて電話を切ると、
私の方を見て申し訳なさそうな顔をした。



クロス「すまないA、
案の定と言うか何というか...
ナイトメアのヤツ特に何も考えて無かった。」


『大丈夫ですよ、そうだろうと思ってました。』


インク「Aちゃんは色んな意味で適応力が高いよね!!」




...適応力と言うかさ、
ナイトメアがそんな勤務形態やら
給金の事やらを気にかけるようなヤツじゃないのは
容易に想像つくだろうよ。


だって闇の帝王様だよ...？

そもそもラスボスポジションの彼が
組織を結成する事自体が間違っている。
ゲームのラスボスとかってさ、
大体大臣ポジションが側にいるし、
何なら数いる手下を統括する中ボスだっている。
でも、
ナイトメアの組織はそう言うのが居ないんだ。
それっぽいのはクロスだけど、
とてもそんな経理まで担う
義務も責任も無いと思う。

..と考えるとだ。

ホラーやエラー達はもしかしたら
お給料制と言うより任務を完了したら貰える
報酬制の可能性の方が高い気がする。

...そうなるといよいよ、

不安なのが私のお給金だ。

まだ仕事に不馴れな私がこんな話を持ち出すのは
不躾かもしれないが、
ちゃんと払って貰えないのは困る。
少しでも衣食住の安定が欲しい私としてはね。

サンズにおんぶにダッコで
お世話になりっぱなしなのも、
彼が良くても私が嫌だし、
やはりどうしたって肩身が狭くなるものだ

ってか前も思ったけどここの通貨何なんや..?
いい加減知っとかないとダメだよな、
ナイトメアにちょろまかされるのは癪だ。

インク「Aちゃん!
急に一点を見つめて黙らないでよ怖いから!!!」


クロス「俺Aが可哀想で見てられない」ﾊﾞｯ


インク「てか...うん、
クロスさ、元から優しい所あったけど
Aちゃんに対しての可愛がり様は
ちょっと普通じゃないよね？
だって、
会ってまだ２日とかそんなもんなんでしょ？」


クロス「何言ってんだよインク?
俺別に普段と何も変わってないだろ。」



インク「無自覚は怖いヤツだよクロス!!」


『インクさんクロス先輩を常識人から外そうとしないで下さい。
彼は素晴らしいスケルトンさん何ですから』



インク「...何か
Aちゃん若干洗脳の兆候ない!?」




...ああ、今日も平和だなぁ....

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