ﾀﾋぬ選択肢を選ぼうとした主人公を今度はサンズ達が何がなんでも止めようと追跡してくる。<11>【 Undertale】

532:彼は本来最強メンタル..のはず ページ32

NO side





サンズの必死の訴えが届いたのか、

Aは嫌そうに
一度サンズのタンクトップに顔を埋めてから
ゆっくりと瞳を開いた。


そのままゆっくりサンズの方を見ると、

Aはうつろな瞳のまま微笑んだ。


『....おはようサンズ』



サンズ「....ヴッ....ｵｫ...」



ゼロ距離で無防備にへにゃりと微笑えまれて、

サンズのメンタルは
ゴリゴリと音を立てて削られる。


それでも、

彼はHPこそたった1だが、


メンタルポイントは激高なのでそれを耐えきった



『..ゥウ寒い.....ムリ..』ﾓｿﾞｯ


Aはそう言うと、
先程までくっついてて温かくなっている
サンズにすり寄る。



サンズ「ヴッ..まてまていい子だから
それ以上おr...オイラにくっつくな..な？
今直ぐ暖房つけてやるから」ﾋﾟﾝｯ



サンズは、
まだ寝ぼけて寒がるAを
無理矢理引き剥がす事も出来ず、

能力を使って
エアコンのリモコンのスイッチを操作した。


普段物怖じする事も、

動揺する事も全くない
ポーカーフェイスの彼だからなおのこと、


Aからなるべく距離を取ろうとソファに身を
押し付ける様は非常に珍しい。



サンズ「...(クソッ暖房ってのは何でこんなに
つきが悪いんだよ..)」



Aがまたウトウトし始めた頃、

暖房からはようやく暖かい空気が出始める。



サンズ「...Aどうだ、少しは暖かいか？」



『.....うん......はい...』



サンズ「...別に言い直さなくていい、

....あー、でよA。
お前さん何だってここで寝てたんだ...?」



サンズは、思いきってAに切り出した。

何せ彼はAが部屋に来た記憶も無いのだ、



『んー..?..えーと...
サンズが私を引き倒したんでそのまm』


サンズ「すまんやっぱ待ってくれA...
その先を聞いたら
オイラのメンタルが持ちそうにねぇ...
..第一何で覚えてねぇんだそんな感覚全然...
いや俺最低じゃねぇか..」愕然



『ん...サンズ....さん?』ｺﾃﾝ


絶望したような顔をしたサンズを見ていた
Aはようやく頭が冴えてきたようだ。



目の前で明らかに狼狽えるサンズに、

Aは不思議そうに顔を傾げた。



『...サンズさん大丈夫ですか？
顔色が骨の真っ白通り越して透けてますけど。』



サンズ「とりあえず、土下座が先だよな..」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ



『.....一体何がどうして土下座...
よく分かりませんが、
とりあえず落ち着いて下さい。』

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