綾薙学園の女神17【スタミュ第二期】 (ページ12)

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第303話ページ12

貴方side

空閑「けど、だからって優しくしてやった訳じゃねーけどな。お前の事だってずっとライバルだって思ってるぞ」
星谷「うん。俺も今なら分かる、その気持ち！」

すると愁はバイクの所に行き何かを持ってきた

空閑「…これ、渡そうと思って買っといた」

悠太に渡したのは”in Rain！”と書かれたミュージカルのDVD

空閑「俺にとっての、大事なモンだ。お前に持っていてほしい」
星谷「空閑…ありがとう」

空閑「…(人1)、お前にはコレを」
貴「え…?」

そう言いながら渡されたのは、赤い薔薇の花束

貴「…これってバイト先の人達から貰った物でしょ？受け取れないよ…」
空閑「気持ちだけ受け取ったからいい。それに、俺だとすぐに枯らしてしまうから……受け取ってくれ」
貴「…ありがとう、愁」

受け取ると嬉しそうな表情で微笑む

空閑「…じゃあ、俺は先に帰るぞ」

私達に言いながら先に寮に帰って行った

星谷「…明日が本番か…」
貴「緊張するよね…」
星谷「(人1)でも緊張するの!?」
貴「するよ、悠太達と舞台に立っていた時とは違う。
今回、自分が演じる役がちゃんとあるからね」

星谷「…俺なんか座長だから不安がいっぱいだよ～」
貴「…悠太なら大丈夫」
星谷 !!

貴「出会った時から思ってた。悠太の演技は人を笑顔にさせてくれる―…」
星谷「…笑顔…」
貴「この卒業記念公演、必ず成功させたい。ブロードウェイに居る翼さんの為にも、樹さん達の為にも」
星谷「…うん」

貴「…明日は絶対成功させようね」
星谷「おう!!」

―明日は、卒業記念公演…本番当日ー