桃園家

結婚生活7日目 ページ9

「よっ。これで、こうかな？」


『あのー。さとみさん？何してるんですか？』


「んーまって。動かないで。」


何も答えてくれないさとみ。


さっき急にさとみにちょっと来て。と言われてガッチリホールド(?)されて後ろで髪を何かやられてます。


……何してるの？マジで


真剣モード入ってるし。









「うっし。出来た。」


『何事…ってえぇ！？すご！』


鏡を渡されて見てみると綺麗に結ばれている髪が。


しかも可愛いアクセも付いていた。


『か、可愛い…』


「だろ？」


めちゃめちゃドヤ顔してくる。


うぜーw


『！そうだ！この髪型で出かけたいな！』


「それはダメ。」


『え、なんで』


おかしくないですかね？


なんでここで否定するの？


『折角可愛い髪型してもらったのに〜』


「ダメなものはダーメ。」


『……ケチ！』


頬を膨らませる。









さとみside


『……ケチ！』


そう言って頬を膨らませるA


……可愛い。


んだけど！それにはちゃんと意味があるの！


A…可愛いし、モテるから…そんな可愛い髪型したら心配だろ？


過保護なんかじゃない。めっちゃ可愛いから。


デートする時だって、俺はバレちゃいけないし、Aのナンパを防ぐのもあって精一杯。


だからっていうのもあるけど、1番の理由は



…独り占めしたかったから。なんて。


言えるはずねーよな。

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