桃園家

結婚生活3日目 ページ5

さとみside



打ち合わせの帰り道。


…なんだか今日は心なしか疲れている。


朝早く出てしまったのでAと会ってなかったからか？


だから一歩一歩歩くと同時にAに会いたい欲が出てしまう。


早く抱きしめたいな…キスしたいな。と思う俺は重症だなw








家のドアをゆっくり開けた。


「ただいまぁ。」



…あれ？返事がない。出かけてるのか？


いつもだったら出迎えてくれるのに…


でも、リビングの明かりは付いていた。


(ガチャ)


『…っ！』


リビングに入り、見たのはジェルの膝の上にAが乗っていて、カップルの様にイチャついていた。


そしてそれを隠す様にAが身を引く。


頭を強く殴られた衝撃が走る。


なんで…？？


「は？何やってるの？」


低い声が出る。


『………』


「何やってるのって…Aちゃんとイチャイチャしとっただけや。」


張本人…ジェルは真顔でそう答えた。


「A…そんなジェルがよかったのか！？」


『……』


「なぁA！」


「俺はいつもAを困らせてばっかだし！ダメダメだけどっ…Aが好きなんだよ！何か不満があったら…言って欲しかった……」


掠れてどんどん声が小さくなっていく。


そしてどんどん滲む視界。


…カッコ悪いな。俺。





『…フフッ……』


「な、何で笑って…「ちょAちゃんw笑っちゃあかんやろww」


わ、笑っちゃあかんって…


『ごめんさとみwこれ、ドッキリww』


「………はあああああ！！？？」


ドッキリって言われた瞬間安心したけどめっちゃ恥ずかし…


ジェルはお腹抱えながら大爆笑してるし


「キッショ！はぁ？キッッショ！！」


『wwwごめんってw』


「ったくぅ…どんだけ心配したと思ってるんだよ。」


『あははっwなんかゲーム買ってあげるからぁ』


「んむぅ…」









、









、









その後、新作のゲーム買ってもらってようやく機嫌直したさとみ君でした。

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